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”マック”で始まった日本のハンバーガー、実質価格は48年間で3分の1に

7/12(金) 18:15配信

LIMO

高度経済成長期の末期に登場したのがマクドナルドだった

さて、その日本マクドナルドが48年間に渡って販売している商品がハンバーガーです。実は、7月20日は「ハンバーガーの日」です。ご存じでしたか? 

これは、日本マクドナルドが1996年に制定しました。その由来は、1971年(昭和46年)7月20日に、マクドナルド1号店が銀座にオープンしたことです。記録によれば、この日は約1万人の客が来店し、100万円以上の売上があったようです。今振り返ると、日本のファストフード業界にとっても、非常に重要な日だったと言えそうです。

マクドナルドのハンバーガーが初めて販売された1971年は、まだ一応、高度経済成長が続いていた時代でした。「一応」としたのは、1971年のGDP実質成長率が+5.0%となり、戦後復興期以降では最低の伸び率となったからです。1964年の東京五輪終了後の不況時でさえ+6.2%成長だったことを勘案すると、当時は暗いムードが少なからず漂い始めていたと考えられます。

なお、翌1972年の成長率は+9.1%へ回復しましたが、オイルショックの影響を受けた1974年には戦後初のマイナス成長(▲0.5%)に陥りました。振り返ってみれば、1971年は高度経済成長の末期だったと言えます。

ハンバーガーの「実質価格」は48年間で概ね3分の1へ下落

気になるのは当時の所得状況です。1971年の大卒初任給(平均、男性。以下同)は46,400円でした。48年前はこういう金額だったのですね。一方、ハンバーガーの価格は80円で、初任給に対する割合は0.17%でした。ちなみに、少し古いデータですが2017年の大卒初任給は206,100円、ハンバーガーの価格は100円(税込み)ですから、割合は0.05%です。

しかし、この初任給は額面金額であり、税金や社会保険料などを控除された実際の手取り額は、おおよそ▲15%くらい減ると見られます。すると、1971年の割合は0.2%、2017年は0.06%と推計されます(筆者の試算)。さらには、消費税の影響も加味しなければなりませんが、いずれにせよ、ハンバーガーの実質価格は約3分の1に下落したと言えましょう。

また、1971年の大卒初任給は、消費者物価指数の変動を加味した現在の貨幣価値で表すと、約152,000円と推計されています。同じ割合で試算すると、発売当時80円だったハンバーガーの現在価格は約262円にもなります。この計算方法だと、3分の1までは行きませんが、この48年間で約▲6割下落したことになります。

ハンバーガーは安くなり過ぎたのでしょうか?  それとも、販売当初が高過ぎたのでしょうか? 

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最終更新:7/12(金) 22:25
LIMO

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