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FPD製造には「ほぼ影響なし」-韓国への材料輸出厳格化

7/12(金) 20:15配信

LIMO

 経済産業省が7月4日から実行に移した韓国向けの半導体・FPD材料の輸出管理厳格化によって、FPD(Flat Panel Display)業界では韓国のサムスンディスプレーやLGディスプレーが得意としている有機ELの生産に影響が出てくるのではと危惧されている。だが、FPD製造用途に限ると、生産にはほとんど影響しないとみられ、大きな混乱はなさそうだ。

フォルダブル用も対象外

 日本政府が輸出管理を厳格化した3品目「レジスト」「フッ化水素」「フッ化ポリイミド」に共通しているのが「高純度フッ素」であり、この輸出量と韓国での使用量を正しく管理するのが今回の措置の目的といわれている。フッ素の含有量に対して線引きがなされており、フッ化ポリイミドは10%、フッ化水素は30%が対象になる。

 FPD分野だけに限ると、ポリイミドは配向膜などに使用されているものの、いずれも10%以下であるため対象外。フッ化ポリイミドに関しては、一般的なポリイミドに比べて光透過率が高いのが特徴で、サムスンが再発売を予定しているフォルダブルスマートフォン「Galaxy Fold」向けのカバーフィルム用材料が対象になると報じられたが、これも実のところ対象外のようだ。しかも、サムスンは年内生産予定分のフッ化ポリイミドをすでに確保済みといわれており、当面は心配ないもようだ。

FPD用フッ化水素は代替策あり

 FPD製造向けのフッ化水素に関しては、韓国メーカーが低温ポリシリコン(LTPS)液晶ラインの洗浄に一部使用している。また、スマホのディスプレーモジュールを化学研磨する際にもフッ化水素が使用されている。これらに関しては、フッ化水素を代替する策があるほか、加工を韓国以外で行うといった代替案があるため、代替策や代替案の体制づくりに多少の時間を要するかもしれないが、深刻な影響はなさそうだ。

注視すべきは「半導体製造への影響」

 ただし、今回の措置で韓国メーカーの半導体の生産に影響が出た場合、回り回ってFPD業界に影響が及ぶ可能性はある。スマホ用プロセッサーを生産する最先端ラインで使用する高純度フッ化水素は日本メーカーがほぼ100%を供給しており、代替が効かないからだ。例えば、スマホ用プロセッサーの生産減少がスマホ出荷台数の減少につながると、結果的にスマホ用ディスプレーの需要にも影響が出てくる可能性がある。

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最終更新:7/12(金) 22:15
LIMO

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