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「日本のタクシーとても高い」 米軍関係者が白タク行為、地元タクシー売り上げ減

7/12(金) 6:10配信

沖縄タイムス

 沖縄県内のYナンバー車両が違法な「白タク」行為をしている疑いが浮上した。米軍基地が集中し、多数の軍人や軍属が住む沖縄。本島中部の繁華街では、白タクとみられる車両が入れ代わり立ち代わり米軍関係者らしき客を運ぶ光景が見られる。規模はどれくらいなのか。安全対策はなされているのか。実態は闇に包まれている。(社会部・比嘉太一、西倉悟朗)

 6月15日午後11時。北谷町美浜のタクシー乗り場近くで、県内の正規のタクシー会社の乗務員が声を荒らげた。「あれが白タクのYナンバーだ」。視線の先には、ピンクや青色のネオンで車内が装飾されたYナンバーの8人乗りワゴン車。運転席には、外国人らしき男性が座っている。

 Yナンバーがハザードランプを点灯させながら待機して15分。外国人とみられる男女2人が現れ、運転手と言葉を交わした後、車内に乗り込んだ。 「あれは白タク行為を繰り返している常習犯で、一番目立つ車両。利用者が分かりやすいように装飾しているのでは」。県内のタクシー乗務員が説明する。

 この日は、ペイデー(給料日)の翌日の土曜日。近くの音楽バーでは重低音の洋楽が鳴り響き、店内は米兵たちでごった返していた。タクシー乗り場には翌日午前1時までに、白タクとみられるYナンバー10台以上が次々に現れ、米兵たちを乗せていった。

 別の日、装飾の施されたワゴンの運転手は別の外国人男性に代わっていた。後部座席にはすでに3人の男女が座り、別の客を待っている様子。運転手の男性に話し掛けると、「軍人専用」とだけ説明し、車の窓を閉め切った。

 県内のタクシー乗務員らによると、白タク行為は数年前からあったものの、一時沈静化。それがここ半年ほどで急増したという。特定のタクシー乗り場を拠点にしていることが多いようだ。

 米軍基地に出入りしている沖縄の乗務員(61)は「白タク行為で売り上げが以前よりも月に数万円ほど減った」と嘆く。別の沖縄の乗務員は、白タクの女性運転手に注意すると、挑発的な対応をされたという。「違法行為を堂々としている。警察や行政がしっかりと取り締まってほしい」と求めた。

 白タクを利用している米軍関係の男性は「日本のタクシーはとても高い。タクシーよりも半額で目的地まで行けるから米兵たちはみんな、これ(白タク)を使うよ」と話した。

最終更新:7/19(金) 23:35
沖縄タイムス

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