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ジャニ―喜多川という“扇の要”を失った帝国の近未来予想図

7/13(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【カリスマ死す!ジャニーズの光と影】#1

 ジャニーズへの過剰な依存と忖度はなくなるのか――。ジャニー喜多川氏の訃報で、業界関係者は芸能界への影響を推し量っている。87歳で亡くなるまで一代で築き上げたジャニーズ事務所は、いつしか「帝国」と呼ばれ、業界を牛耳るまでになったのは周知のことだ。

 オリコンによると、シングル1位獲得作品数は1974年の郷ひろみ「よろしく哀愁」を皮切りに439作品。SMAPらシングル12作品がミリオンとなり、実に1億4800万枚超を売り上げ、「最も多くのチャート1位を獲得した歌手をプロデュースした人物」として、ギネスワールドレコーズに認定されている。

「タレントを発掘する目、育成力、それをプロモートし売り出すプランニング、ショーアップする演出力など、天賦の才は誰もが認めるところ」(ジャニーズ担当のベテラン記者)

 その社長のポジションは姪の藤島ジュリー景子副社長(52)が引き継ぎ、すでに経営やマネジメントを統括。コンサートや舞台などの演出やプロデュースは、ジャニー氏の手法を間近で見てきた元タレントの滝沢秀明氏(37)が継承し、約300人いるデビュー予備軍ジャニーズJrの発掘やオーディションを行う関連会社「ジャニーズアイランド」の社長にも就任している。今後はジャニー氏の仕事は滝沢氏が一手に担っていく。だが、扇の要を失った帝国がこのままの勢いを保てるかどうかは不明だ。前出の担当記者が言う。

「ジャニー氏ならではの感覚はそうそう引き継げるものじゃない。それは後継者たちも分かっていて、今後は、ジャニーズJrのなかでたくさんのユニットをつくり、コンサートに立たせるなどして、新グループづくりに反映させていく。キンプリが人気トップのチーム2つを合わせてスタートダッシュは成功したように、ファンの受けをもとに実地調査しているのです。ジャニー氏がアナログの天才的感覚ならば、こちらはデジタルなデータ主義になります」

■キャスティングを独占

 年商1000億円超ともいわれ、盤石に見えるジャニーズ帝国。

「テレビであれ映画であれ、どこを見てもジャニーズ、後はAKB、吉本ばかり。映画は学園ものばかりで、メジャー作品はキャスティングに必ずジャニーズの意向が反映されています」(映画製作関係者)

 テレビ、とりわけ地上波はさらにジャニーズ独壇場だ。しかしながら、ジャニー喜多川という希代のプロデューサーが亡くなったことで、鉄の城壁にひびが入り始めた。=つづく

最終更新:7/13(土) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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