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AAA浦田直也の謝罪会見騒動に見る 誤爆“炎上”予防の基本【ネット炎上事件簿】

7/13(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【2019年上半期ネット炎上事件簿 】#12

 したたかに酔って見ず知らずの女性に暴行をはたらき、逮捕されて謝罪会見を開いたAAAの浦田直也。会見中に「酔っていて覚えてない」を連発、さらに、かなりの時間ニヤけた顔でいたことが俎上に載せられ、大炎上となった。

 たしかにニヤニヤと薄笑いを浮かべて受け答えしているようだったが、叱られた子供がよくするように、恐らくは緊張のあまりどうしていいかわからなくなり笑顔になってしまう、照れ隠しのようなメンタルによる反応と見受けられた。だが、世間はそうは受け取らなかった。この段になって、まだ反省していないと判断されたのだ。

 こうなると、坊主憎けりゃ何とやら、わざわざ地味に染め直した髪の色からメガネ、黒のスーツに至るまで、全てに難癖がつけられていく。情報番組やネットメディアでは、全部の責任を酒に転嫁していて自分は悪くないと間接的に訴えているのが見苦しいと論評され、SNSに逆流して同調する声が上がり拡散した。もはや、嵐の過ぎ去るのをジッと静かに待つしかない。

 それにしても、炎上のタネは尽きない。世間の常識とかけ離れた行動をするのはもちろん、事前承認制のSNSにしておいても外に漏れて炎上、不祥事のリカバリーを素早くしても難癖をつけられて炎上。正義感を振り回したい、鬱憤を晴らして留飲を下げたいなど動機はさまざまだろうが、とにかく何かあればネットでの炎上がセットでついてくるのが昨今だ。

 では、どうすればいいのか。

 まずは単純にSNSなどのネットの利用を、知人や宣伝など最低限にとどめることだ。芸能人やアーティストがネットを通じてファンや支持者と交流するのは、文字どおり、あくまでバーチャルなものだから、そもそも炎上の燃料となりやすい本音の部分をさらす必要はない。また、公私で複数の端末を使い分けるのは、誤爆予防の基本である。

 それでは物足りない、ネットを利用して知名度を上げ、新しいファンを獲得したいとなれば、炎上した時の対応手順や役割分担のマニュアルをしっかりとつくって、確実に共有しておくことだ。下手な言い訳はしないなどと決め込んでおき、普段のSNSでは自然体を演じ、本音は封印する。

 空々しい“プロレス”ではあるが、炎上はしたくないとなれば仕方のないことだ。炎上商法でリターンを得るのはバクチのようなもの。無理に手を出すことはない。=おわり

(井上トシユキ/ITジャーナリスト)

最終更新:7/13(土) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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