ここから本文です

ゲノム研究の現状解説 三島・遺伝研70周年、都内で記念講演会

7/13(土) 8:26配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 国立遺伝学研究所(三島市)の創立70周年を記念した公開講演会(公益財団法人遺伝学普及会主催)が12日、都内で開かれた。同研究所名誉教授で、サウジアラビアのアブドラ国王科学技術大学特別栄誉教授を務める五條堀孝氏が、ゲノム(全遺伝情報)研究の成果を社会に役立てる方法を解説した。

 五條堀教授は、ヒトなどの動植物だけでなく、海水や空気といった環境中の遺伝子解析が進み、次々と新しい成果が出ている現状を説明。「地球環境と生命体の情報化で、新しい社会のあり方が見えてくる。扱い方によっては危険な情報だと自覚しながら、どう幸せにつなげるかが重要だ」と強調した。

 具体例として、ヒトの遺伝子からは、がんの種類や転移といった病気だけでなく、年齢や喫煙歴、幼児虐待を受けたかどうかも推定できることから、医療や健康維持などのサービスに役立つと指摘した。目や髪の色、体形なども推定でき、考古学に生かせることも紹介。海水内にある大量の遺伝子の断片を解析して生物の種類や量を推定し、漁業や環境測定に役立てる仕組みのモデルも例示した。

 研究者や市民ら約100人が聴講した。総合研究大学院大学の高畑尚之名誉教授、理化学研究所バイオリソース研究センターの城石俊彦センター長も講演した。

静岡新聞社

最終更新:7/13(土) 8:26
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事