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自ら障がい者に変装し苦情調査に乗り出したメキシコの市長

7/13(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【もぎたて海外仰天ニュース】

 さまざまなハンディキャップを持つ人たちが、市のソーシャルワーカーからひどい扱いを受けているという苦情が殺到。自ら実態調査に乗り出したメキシコの“変装市長”が話題になっている。

 メキシコのテレビ局「テレビサ」(7月9日付電子版)などによると、クアウテモック市当局に、身体障がい者などさまざまなハンディキャップを持つ人たちから、市のソーシャルワーカーに対する苦情が多数寄せられた。

 カルロス・テナ市長は内部調査を行ったが、真相を明らかにすることができなかった。

 そこで、カルロス市長は自ら、けがをした身体障がい者の変装をして、車いすに乗り、市役所とソーシャルワーカーの事務所を訪ね、実態を調べることに。写真は変装をした市長だ。

 同市では、身体に障がいを持つ人は、無料の食事を受け取る資格があるが、変装したカルロス市長が食事を求めると、無視されたり、差別的な言葉を投げかけられた。

 カルロス市長は「市長に会わせてほしい」と市役所の職員に頼んだが、「市長は今、不在です」と即座に断られた。

「市議会議長に会わせてほしい」と頼むと、市職員から荒々しく「廊下で待ってろ!」と命じられ、約1時間半、放置されたという。

 この時点で、苦情が真実だと確信したカルロス市長は車いすから立ち上がり、変装用のサングラスや帽子を外して正体を明かした。職員らは衝撃を受け、息をのんだという。

 身体障がい者も一般市民も同じ接し方をするように主張してきたカルロス市長は、地元メディアに次のように語った。

「この実験の目的は、市民が日常的に受けている市職員の無関心、職務怠慢の現実を示すことでした。市民と職員のどちらを信じてよいか分からず、この実験を行う決意をしました」

 カルロス市長は「職員の全員がひどい態度だったとは言わないが、何人かの職員には失望した」とした上で、今後、苦情が出ないように、抜本的な改善策を取る方針だという。

最終更新:7/13(土) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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