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家族で共有したい雨雲予測アプリと“避難のスイッチ”とは

7/13(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【もし東京で大雨が降ったら?】#5

 自宅で家族と朝食を取りながら、テレビから流れてくる天気予報を確認する――。サラリーマンであれば、必ずやっている日課だろうが、テレビの情報は大きな範囲の予報である。自宅、会社、学校があるエリアの詳細な雲の動きまで把握するのは難しい。

 そこでオススメは、豪雨に関する情報が分かるアプリ。雨雲の位置が地図上で示されるので、知りたい場所の状況が一目で分かる。どれぐらい先まで降り続くのかも確認可能だ。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「日本気象協会とヤフーの防災速報を使っている」と言う。

 日本気象協会のアプリ「tenki.jp」は現在地のほか、任意の場所の天気もチェックできる。単身赴任や1人暮らしの子ども、田舎に高齢の両親がいる場合は、その場所を登録しておくといい。空港、競馬場、ゴルフ場、テーマパークなども登録できるので、遊びや接待でも重宝する。

 また、画面下にある「レーダー」をタップすれば雨雲の分布をリアルタイムで確認できるし、メニューで「雨雲の動き(予報)」を選択すると15時間先までの予測を確認することも可能。地図をズームしていくことで、詳細な場所の様子も把握することができる。雨雲の接近を通知するように設定しておけば、ゲリラ豪雨でずぶ濡れになるリスクも減らせるはずだ。

「Yahoo!防災速報」は、地震や津波、豪雨、火山活動などの情報を通知してくれるもの。

「土砂災害、河川洪水のほか、警察からの防犯情報、自治体からの緊急情報まで網羅されているので、これ一つで生活に必要な災害情報をキャッチできます。登録も3カ所まで可能なので、仕事をしている時も、自宅や実家、子どもの学校などの付近に危機が迫っていないか分かり便利です」(井上トシユキ氏)

 まずは、こうしたアプリを家族全員の端末に入れておき、その上で、いざという時の約束事を決めておけば、もしもの時も慌てないで済む。

■災害時の約束事を家族で決めておく

 防災システム研究所の所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏は、「家ごとにリスクが違うので、いつどんな時にどこに逃げるのか、家族で“避難のスイッチ”を決めておくことです」と言う。豪雨に見舞われている時は、5段階の警戒レベルに応じて自治体から避難勧告などが出されることになっている。

 だが、マンションの高層階に住んでいる人であれば、近くの河川が氾濫しても命の危険にさらされる心配はないだろう。もちろん、道路が冠水して孤立してしまうリスクはあるが、下手に動かない方が賢明かもしれない。そのため、どの段階の時にどう行動するのか、事前に家族内で共有しておくわけだ。

 学校や仕事場にいる日中に災害が発生した時は、むやみに電話をかけない。

「緊急時の電話は役に立たないし、使わない方がいいです。つながりにくい状態の時に何度もかけていると、その都度、端末はあいている基地局がないかを探すので、バッテリーを浪費することになります。本当に必要になった時、使えない事態を招きかねません。それよりも、もしもの時に自宅以外の落ち合う場所を決めておくことです。目指すべき場所を決めておけば、電話ができなくても不安を減らせます」(井上トシユキ氏)

 家族を守るのは、アプリと約束事である。

最終更新:7/13(土) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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