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倦怠感は病気か 血液検査で見分ける糖尿病と肝炎の可能性

7/13(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【検査数値 裏読みナナメ読み】

 梅雨から夏にかけては気圧の変化や気温の急上昇などで体調を崩しやすい。「何となくダルい」「最近疲れ気味で……」といった声をよく耳にします。一時的な過労や過度の運動などによるものなら、問題はなく、十分に休養すれば回復するでしょう。

 しかし、問題が解決しても、症状が続くなら病気かもしれません。たとえば糖尿病です。

 健康な方は、体の仕組みで血糖値が一定の幅にコントロールされていますが、糖尿病になると、その幅を超えて血糖値が上がったり、下がったりします。そのどちらの局面でも、だるさを感じやすいのです。

 一般に血糖値が70㎎/デシリットルを下回ると、空腹感や眠気のほかに体のだるさを感じるように。逆に高血糖状態で血液中にブドウ糖が豊富にあっても、インスリンの不足や効き目の悪さから、エネルギー源のブドウ糖を十分に取り込めません。それで疲れやすいのです。

 暑いときは、喉が渇いて、水代わりにペットボトルのスポーツ飲料などを飲む方がいます。そんな生活を繰り返しているうちに糖尿病を発症。「最近、だるくて……」と受診した方を採血すると、ものすごい血糖値の高さで糖尿病が判明することがあるのです。

 肝炎もあるかもしれません。アルコールの過剰摂取のほか、肝炎ウイルスの感染です。たとえば、A型肝炎ウイルスは、東南アジアなどで不衛生な食品を摂取したりすると感染することがあり、B型とC型は、ピアスの穴開けや入れ墨などでの注射針の使い回しや輸血のほか、性交渉、出産で感染することも。

 それぞれの潜伏期間を経て発症すると、発熱のほか、倦怠感や食欲不振、嘔吐などが表れます。採血で肝機能のほか、ウイルスの有無をチェックするのが決め手。肝炎が慢性化すると、肝硬変から肝がんに至るリスクが高いので早期発見、早期治療が欠かせません。

 甲状腺の病気は女性に多く、30~40代の女性なら、甲状腺機能が低下する橋本病なども考えられます。甲状腺ホルモンは代謝を調節する働きがあり、それが不足すると、食欲がないのに体重が増えたり、むくみがひどくなったりするほか、意欲や気力の低下から、いろいろなことがおっくうになったり、すぐ眠くなったりするのです。疑わしいときは、内分泌科を受診。甲状腺のエコー検査や甲状腺ホルモンのチェックを受けるといいでしょう。

 ほかに腎不全や貧血なども。だるさが気になれば、受診が無難です。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

最終更新:7/13(土) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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