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環境のため同じTシャツで5日間過ごしてみた…その結果は?

7/13(土) 12:14配信

The Telegraph

【記者:Rosa Silverman】
 編集長に先日、こんなことを頼まれた。「Tシャツを1週間、洗濯しないで着続けてもらえる?」。私はこう返した。「お断りします」。いったんはそう答えたが、それから1週間近く、同じ白いTシャツを着て過ごしてみた。

 5日間連続、同じTシャツを着て乗り切った。襟元に付いた小さな何かの染み以外は、まだ大丈夫そう。そうしてバーベキューにも参加した。夫にくんくん臭いを嗅いでもらい、大丈夫だと太鼓判も押してもらった。英国の熱波が本格的になる前に実験を終えたことは認めるが。

 先月、新しいファッションのニュースが入ってきた。洗濯しなくていい服だ。

 衣類ブランドのアンバウンド・メリノやパンガイアは、ウールと海藻からできた繊維でTシャツを作っており、洗濯せずに何週間も着続けることができるらしい。

 豪シドニー大学が昨年行った調査は、私たちがウールの靴下や肌着を着るようになれば、洗濯の回数が減り、洗濯時の水温設定も低くて済むため、洗濯費用は年間1700万ポンド(約23億円)減になる可能性を示唆している。

 さて、それから5日後。ずっと着ていたZARAのコットンのTシャツは、くたっとしていた。だが、洗濯の回数を減らすのは地球にはいい。私たちは、どのくらいの頻度で服を洗濯機に放り込んでいるのか、真剣に考えてみるべきだ。それにはちゃんと理由がある。

 合成繊維の服を洗濯すると、こんな問題が起きる。英プリマス大学が2016年に発表した調査によると、合成繊維の服からは、洗濯するたびに、70万個ほどのマイクロファイバーがまき散らされ、その多くは、下水処理をすり抜け、最終的には、場合によって海に流れ込む。

 国際環境NGO「地球の友」によると、マイクロファイバーは大気、川、土壌、飲料水、ビール、食卓塩の中から見つかっている。こうした合成繊維片は、サイズは非常に小さいが、場合によっては高濃度の有毒物質を吸収する。これが問題なのは、魚がマイクロファイバーを飲み込めば、それはつまり、自分のお気に入りのセーターの極小の破片が食物連鎖に取り込まれる恐れがあるからだ。衣類が臭い始めるまで同じ服を着続けるなんて絶対に嫌だと思うかもしれないが、果たして、自分のワードローブの中身を自分で食べたいと思う人はいるだろうか?

 私は友人たちに、衣類をどのくらいの頻度で洗濯しているか正直に教えてほしいと聞いてみた。「ブラは、2週間はいけるかな。(連続着用ではなく)取り替えたり洗ったりして。臭いを嗅いで確かめる」

 別の友人も同意した。私たちの中で一致した意見は、ジーンズを洗うのは、汚れが目立ったときだけ。そして、パジャマは4日ごと。ワンピースは? 「素材による」と別の友人は答えた。

 マイクロファイバー問題の観点で洗濯による影響を最小限にとどめるには、他に何ができるだろう? 「地球の友」が勧めているのは、低温で洗うことだ。低温での洗濯だと合成繊維が服からはがれ落ちにくい。マイクロファイバーの流出を防ぐとされる特殊な洗濯袋を利用するのもいい。さらに、洗濯機に洗濯物をたくさん入れるのもお勧めだという。(水との)摩擦が減り、回転速度も下がるので、衣類が水中で激しくかき回されなくなる。

「地球の友」でこうした運動を推進しているエマ・プリーストランド氏は、こう話す。「ジーンズやセーターなどは、しょっちゅう洗濯する必要はない」

 私なら、白いTシャツもそのリストに加えたい。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。 「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:7/13(土) 12:58
The Telegraph

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