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互いに知識、技術磨く 黒工高生と専攻科学生 電気自動車分解に挑戦【岩手】

7/13(土) 9:31配信

岩手日日新聞社

 北上市の県立黒沢尻工業高校(三田章徳校長、生徒663人)の専攻科(学生20人)が、同校の高校生に電気自動車の分解組み立て作業を教える講習会が12日、同校で始まった。専攻科と高校の交流は初めてで、関係者は相互の知識と技術の向上に期待している。

 専攻科の学生が高校生にキットを使った電気自動車の分解と組み立ての作業を教えることで、相互に技術向上を図ることを目的に開催した。

 同日は、指導側として一関工業高等専門学校の訓練を受けた専攻科2年生4人、受講側として機械科3年生6人が参加。専攻科の学生が作業上の注意点や分解作業の流れについて説明し、高校生はテキストを手に仲間と話し合いながらボディーを外したり、ボルト、ナット類を緩めたりするなど分解作業に取り組んだ。高校生がつまずくと、思考を邪魔しないよう専攻科の学生が疑問点にヒントを与えるなどして指導に当たった。

 高校生の野地一真さん(17)=同市上野町=は「3年生になると高校では先輩がいないので、先輩からの指導は新鮮。先生には聞きづらいところも先輩だと自然な形で質問ができた」と笑顔を見せ、専攻科の佐藤善弘さん(19)=花巻市高木=は「自分たちは正解が頭に思い浮かぶが、初めて作業に当たる生徒にはさまざまな捉え方があり、自分と違う考え方が別のところで応用できると感じた。答えを教えずにヒントを出すことの難しさを感じた」と多くの気付きを得た様子だった。

 19日には組み立て作業に取り組む。今回指導を受けた高校生たちは、10月の文化祭で来場者が自動車の分解や組み立てを体験する際の指導役に当たる。専攻科の安東宏晃教諭は「学生には教えられる側から教える側に立場が逆転した状態の勉強で、高校生も文化祭の時に指導者側となって経験を積み、それぞれ技術向上につなげてほしい。年の近い学生から指導を受けたことをきっかけに、高校生には専攻科を身近に感じ理解を深めてほしい」と語る。

 国の事業採択を受け、県が実施するものづくり分野等の人材育成・確保に関する事業の中で、専攻科の学生が一関高専から自動車に関する訓練を受けたことを契機に今回の講習会を企画。黒沢尻工高は分解組み立て自動車を一関高専から借り受けている。

最終更新:7/13(土) 9:31
岩手日日新聞社

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