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平成一桁生まれが「社会人になってから」YouTuberにハマったワケ

7/14(日) 19:50配信

ねとらぼ

 YouTuberにハマった。

 目新しすぎる職業であるそれを、つい数カ月前まで「子どもが見るものだ、子どもだましだ」と見くびっていて、大学時代は全くYouTuberなんて見なかった。

【画像】筆者がハマったYouTuber

 その私が、どうして社会人になってから急にハマってしまったのか。

 実際、確かに、初めて動画を見始めたときは、異常なことに異常な労力や時間や金をつぎ込み、大した結果を生むことなくただ部屋を汚して、5分ぐらいでなんの前触れもなく終わる動画に戸惑った。

 でも、「面白くないじゃん」とブラウザを閉じる気にもならず、なぜか、見るのをやめられない。

 気付けば私は、YouTuberのことが愛しくてたまらなくなっていた。それはどうしてだったのだろう?

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ライタープロフィール

みやかわゆき/平成8年(1996年)生まれ。会社員。毎日の日課は推しYouTuberたちの新着動画チェック。
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社会人1年目の出会い

 私は、去年の春に大学を卒業して、社会人になったばかりの夏にYouTuberに出会った。

 当時、感じていたことと言えば「お金で解決できること以外の自由は利かなくなった」という窮屈さ。

 自分でお金を稼げる誇りも責任感もあるし、金銭面に関してだけ言えば学生時代より格段にやれることの幅が広がったのは事実だ。でも、就職して、少しは今までより背筋を伸ばしてきっちり生活しようと意識した途端に、反動でくだらないことを考えたりしてみたりバカやって遊んだりしたくてたまらなくなった。

 「去年までにやっとけばよかったのに」と言われたらそれまでなんだけれど、こればっかりは本当に失って初めて気付いた。そんなことをしている時間はもう、全然なくなっていたのだ。

 そんな中で出会ったのが、YouTuberたちだった。

 彼らは、彼らが労力と時間と金を費やしてやり遂げたバカらしいことを、たった数分程度の動画に編集して見せてくれる。

 私はただ、仕事や忙しい生活の合間に、それを見て笑うだけ。

 それだけのはずなんだけど、「去年みたいに夏休みに友達といろんなところへ行けなかったなあ」と、大学時代の永遠みたいに長い夏休みに思いを馳せていた私の寂しさを救ってくれたのは、無人島でムチャな生活をしてこんがり日焼けする「水溜りボンド」だったり、アスレチックを駆け回る「フィッシャーズ」だったりした。

 社会人になって襟を正さなきゃいけない私の代わりに、YouTuberたちは社会への体裁も名誉も品格も飛び越えて、最高に無意味でクレイジーなことをやってみせてくれる。

 バカみたいなことを大の大人が一生懸命やって、ドロドロになっている姿は、やるせない失敗に見えたり、無駄なことに感じられたりするだろう。

 でも、そういうものを通勤電車に揺られながら、あるいは休憩時間にタバコを吸いながら、たった5分や10分楽しむことができるだけで、私は知らず知らずのうちに子ども心を取り戻していた。

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最終更新:7/14(日) 19:50
ねとらぼ

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