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「燃料管理が大変だった」アレックス・パロウ、初優勝は“燃料との戦い”だった?|スーパーフォーミュラ第4戦富士

7/14(日) 20:12配信

motorsport.com 日本版

 今シーズンからスーパーフォーミュラに参戦を開始したアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)は、第4戦富士の決勝レースでポール・トゥ・ウィンを果たし、早くもキャリア初優勝を記録した。

【画像】初優勝に笑みを見せるアレックス・パロウと中嶋悟総監督

 第4戦の決勝レースはフルウエットのコンディションでスタートを迎えた。ウエットタイヤを装着してスタートすると2スペックのタイヤを両方使わなければいけない義務がなくなる。各チームは給油によるタイムロスを敬遠しのたか、ほぼ全てのマシンがピットインを行わない戦略を採った。

 ポールポジションからのスタートだったパロウは、セーフティカー先導によるスタートも上手くこなしてトップを堅持。ライバルに脅かされることなくレース独走した。TCS NAKAJIMA RACINGもノンストップ作戦で乗り切ることを決断し、パロウは燃費走行を完遂して優勝をもぎ取った。

 初優勝を果たしたパロウはレース後の会見で「チームが凄く頑張ってくれたと思う」とチームへの感謝の気持ちを述べた。

 ただ、給油が行われなかった事によるシビアな燃料の管理、そしてヘビーウエットとも言えるコンディションは難しいレースだったという

「難しいコンディションだった。ただピットインしない戦略のチームが多かったことで『(チームから)燃料をセーブして!』と言われていた。だけど走行を続けていると『もっともっと(セーブして)!』と言われて、(その状態で)後方を抑えないといけない状況だった」

「作戦を立てた時、ピットイン無しの戦略でやろうという話だった。(燃費管理の)目標値があったんだけど、チームからは3周おきくらいに燃料セーブしてほしいと無線がきていた。(燃費管理は)もう無理だというところまで来ていたけど『もう大丈夫だ』と無線が来たので結果的には良い終わり方ができた」

 レースはパロウが独走する展開だったが、途中何度かオーバーランを喫する場面も見られた。

 そのことについて訊かれると、パロウはバックマーカーの処理やウォータースクリーンで前が見えにくく、それでミスを犯してしまったと説明した。

「特にバックマーカーの処理でヒヤッとした。気をつけて走っていたんだけど、アンダー気味になっていたんだ」

「(先頭を走る分もあって)レースの展開自体は他のドライバーに比べて楽だったと思うけど、(バックマーカーの)マシンのウォータースプラッシュで何も見えなくなってしまったので、2~3回はミスをしてしまったと思う」

 スーパーフォーミュラ参戦から4戦目にして優勝を果たしたパロウ。しかし、彼自身の感覚としてはこれよりも前に勝つことができると考えていたと明かした。

「正直言ってもっと早く勝てると思っていた」とパロウは言う。

「鈴鹿のとき(※2番グリッド獲得)は凄くクルマは良かったのに、トラブルなどでレースを落としてしまった、ということがあった」

「その後もルーキーミスを続けてしまったので、ここでやっと全ての条件が揃って勝つことができたと思う。こうした勢いをこのまま後半戦に向けて持っていきたい」

 また今回の優勝で、パロウはチャンピオンシップでは3位に浮上したが、今はタイトルについて考えることは時期尚早だと言い、ポイント確保を目指すと話した。

「チャンピオンについて考えるのは速いと思う。僕は昨日までは13位だったけど、(今日は)3位になった。1度勝つとジャンプアップするかもしれないけど、一度でもレースを落とせば(ランクでも)落ちてしまう可能性があると思うから、着実にポイントを獲得することが大切だと思っている」

永安陽介

最終更新:7/14(日) 20:12
motorsport.com 日本版

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