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市場を切り開く「自信のない確信」があった 3000個のラジカセを収集した男

7/14(日) 13:50配信

DANRO

ラジカセを作る事業を展開

ーー42歳で会社を辞めたとき、不安はなかったのですか?

松崎:ありました。ただいろんな不安があって。会社に残って、何もないまま定年を迎えて終わっちゃう不安とか、辞めていったんうまくいってもあとでダメになっちゃうパターンの不安とか。いろいろ考えましたよ。

でも、30代後半ぐらいから「50歳をすぎてからでは遅いんじゃないか」と考えていて。それを後押ししたのが、「管理職に」という話がきたときです。管理職になるんだったら辞めちゃおうかなって。ずっと一線でやりたかったんですね。

ーー結果として、今の道に進んでよかったと考えていますか?

松崎:いま振り返って会社がどうなっているかっていうと、僕がいた部署はもう廃止されたんですよ。だから僕が定年までいても、一線でやり続けるという夢は叶わなかったんです。それがよかったのか、悪かったのか(笑)

ーー家電蒐集家としてのゴールというか、目標はどこにあるのでしょう。

松崎:古いものっていつかはなくなるんで、次の方向性を見つけていかなくてはならないんです。いまは、新しいラジカセを作る事業をやっています。僕がいま「こういうデザインだったら使いたい」っていうものを作っているんです。中国のオーディオメーカーと組んで。

大きなメーカーでは作らない、ニッチなデザインの家電を作って、僕と同じ価値観、世界観を持った人と思いを共有したいんです。そういう人たちに喜んでもらえるものを作れば、何よりもまず、自分がうれしいはずなんで(笑)

(著者プロフィール)
土井大輔(どい・だいすけ)
ライター。小さな出版社を経て、ゲームメーカーに勤務。海外出張の日に寝坊し、飛行機に乗り遅れる(帰国後、始末書を提出)。丸7年間働いたところで、ようやく自分が会社勤めに向いていないことに気づき、独立した。趣味は、ひとり飲み歩きとノラ猫の写真を撮ること。好きなものは年老いた女将のいる居酒屋。

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最終更新:7/14(日) 18:17
DANRO

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