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返納者「命奪えば取り返しがつかない」訴え 高齢ドライバーの運転免許 返納しやすい環境が重要

7/14(日) 6:01配信

上毛新聞

 「車を使わない不便にも慣れ、体を動かすことが増えた」「車検がなくなり、経済的負担が減った」。今月3日に群馬県警高崎署で開かれた座談会。運転免許を自主返納した高齢者ら7人が車を使わない生活の様子を発表した。

◎「自主返納アドバイザー」が経験語る

 参加した佐藤欣也さん(89)=高崎市=は2015年に免許を自主返納した。だが、その翌年に車の運転ができた妻が他界、自転車と徒歩の生活が始まった。親族に送迎を頼むこともあるが、遠慮してしまうという。

 最近、自転車で転倒し、これまでほとんど利用していなかったバスでの移動を考えている。「出掛けるにも不便の連続で、自由に動けたらと思うこともある。だが、ニュースで痛ましい事故を見聞きするたびに、加害者にならないで済むと思う。返納したことに後悔はない」と言い切る。

 佐藤さんは同署から委嘱された「自主返納アドバイザー」の一人。こうした自身の体験談を高齢者に紹介している。

 返納を考えている清水好夫さん(83)=同市=は現在、運転は孫の送迎など、最小限にとどめているという。アクセルとブレーキの踏み間違えによる高齢者の事故が全国で相次いでいることを深刻に受け止める。「人の命を奪ってしまえば取り返しがつかない。免許返納について家族や友人としっかり話したい」とした。

 群馬県警によると、今年1~6月の免許自主返納者は4203人で、前年同期を上回った。4月に東京・池袋で高齢男性が運転する車が暴走し、親子2人が死亡するなど、高齢ドライバーの絡む事故が全国で相次ぐ。返納者数は4月までは前年を下回るペースだったが、5、6月に大幅に増加した。

 こうした状況を受け、事故のリスク低減につながる装置や車の購入に対する助成が県内で広がっている。大泉町は車に踏み間違え防止装置を取り付ける70歳以上の住民を対象に、購入費の2分の1を助成。ドライブレコーダー装着車の購入にも一部補助する。明和、甘楽両町は停止状態からの誤発進抑制などの運転支援機能を備えた車の購入費の一部を支援する。太田市は10月から、地元に工場があるSUBARUの運転支援システム「アイサイト」を搭載した新車を購入する65歳以上に20万円を補助する。

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最終更新:7/14(日) 6:01
上毛新聞

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