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「ZOZOMAT」に生かされたスーツの反省とは?

7/14(日) 17:59配信

ニュースイッチ

足の3D計測を手軽に

 着用してスマートフォンで撮影するだけで全身のサイズが計測できると話題になり、申込者が殺到した「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」。それから約1年半を経た2019年6月、「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するゾゾが新たに発表されたのが足のサイズを測定できる「ZOZOMAT(ゾゾマット)」だ。その狙いはゾゾスーツとは異なり、オープンイノベーションの意味合いが強いという。

 ゾゾマットは撮影時足を載せる専用マットとアプリで構成される。まずアプリを起動しマットの所定の位置に足(裸足が推奨されている)を載せカメラで計測位置をセット。アプリの指示に従ってマットに配置されたそれぞれの色の方向からカメラで足を撮影する。すべての方向から撮影し終わると測定結果が3D表示される。基本的な足長、足幅から足甲の高さやふまず長さ(土踏まずの長さ)など数項目の詳細なサイズを知ることができる。慣れれば両足2分ほどで計測が完了するという。

 現在先行予約を受け付けており、2019年秋冬に順次発送する予定。すでに初日に20万件を超える注文があった。サービス開始時には足の3D計測ができることは決まっているが、アプリの内容やデータをゾゾタウンで活用できるかなどは検討中。

 ではなぜ、サービス全体を明確にしていない段階でゾゾマットを公表したのか。MSP事業推進本部の常井康寛本部長は「技術公開という形で、靴に関する事業者とともに新ビジネスに取り組めればと考えている」と話す。靴に関する事業者に幅広く協業を求めており、すでに問い合わせも多いという。「靴のブランドやメーカーに限らず、インソールに特化した事業者や医学的な分野の方、高齢者向けや子ども向けの事業者など、幅広い方からお問い合わせをいただいている」(常井氏)。

<靴をECで買うハードル>

 ゾゾマットはゾゾスーツと同時並行で開発が進められていた。ゾゾスーツはゾゾのプライベートブランド(PB)強化戦略の一環で、体型計測ツールとして発表されたが、今回ゾゾマットはPBで靴を売り出す予定はない。狙いは靴のブランド・メーカーのさらなる出店だ。現在ゾゾタウンの中で靴の取扱高は年間361億円で、全体の12%を占める。「決して少なくない数字だととらえているが、成長の余地はある」(常井氏)。さらに服に比べて靴のECはサイズに不安がありハードルが高いという顧客アンケート結果もあり、靴のECをさらに成長させるためにも足の詳細な計測サービス開発が急がれていた。

 またゾゾでは現在マルチサイズプラットフォーム(MSP)事業に注力している。「あこがれのブランドを理想のサイズで」をコンセプトに掲げ、出店ブランドと共同開発した商品のサイズを20~50サイズに細かく設定し、ユーザーニーズの多様化に応えることを目標にしている。「MSP事業の上で靴分野でもゾゾマットが役立つのではと考えている」(常井氏)。

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最終更新:7/14(日) 23:29
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