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日本は中朝へとバランスを移しつつある韓国とどう対峙するべきか

7/14(日) 12:50配信

ニッポン放送

韓国の主張は国内向けのアピール

宮家)今回の場合について言えば、日本がやったことはWTO協定違反にはもちろんならない。たとえ訴えられたとしても負けないような理論武装をきちんとして、韓国の急所を突くような強烈な1発を打ったのです。韓国は当然困るわけで、「日米韓3ヵ国の協力の側面でもよろしくない」と米側に言っている。日本から見れば、それを壊しているのは韓国の方だと言いたいのだけれど、そこはぐっとこらえている。

アメリカは日韓関係のことを言われても困るのですよ。アメリカにとっては日本は大事な同盟国ですけれど、韓国も大事な同盟国です。その同盟国同士にけんかをされたら、一種の三角関係ですから、片方の味方をした時点で両方とも壊れてしまいます。だから、アメリカは結論を出せないと思います。出したら大失敗ですよね。韓国は、苦し紛れにアメリカに日本の文句を言っている。「WTOでもきちんと文句を言った、協議もやります、その気になればパネルに行ってもいいですよ」と。それは外交面だけでなく、国内的にも説明しなくてはいけないからです。日本にあんな仕打ちをやられて、韓国は黙っているのかと国内で言われないとも限らないから。文政権からすれば、一種の情報戦というか、プロバガンダ戦の一環として、ちゃんとアメリカには言いつけたぞとアピールしたい。でもアメリカは取り合わないと思います。

不正な横流し疑惑については答えは出ず、水掛け論は続く

新行)不正輸出リストというものも、先日出て来ていましたけれど。

宮家)そうですね。正直に言って、不正な貿易、戦略的、軍事的に重要な物質とか、いろいろな貿易を規制する枠組みがあるのだけれども、韓国は日本も違反をやっているではないか、アメリカだってやっているではないかと言っているようです。しかし違反する奴、悪い個人はどこの国にもいるのですよ。問題は政府としてきちんとやっているかどうかなのです。

今回の韓国の場合は、韓国の民間だけがやっているとはとても思えない。そこに大きな問題があって、もしかしたら韓国当局の一部が組織的にいろいろな悪さをしているのではないかと思われることすらいくつかある。それが我々にとって気になるわけです。韓国は日本に具体的証拠を出してみろと言うのですが、その内容は当然のことながら機密情報というか、インテリジェンスの話ですから、どちらも出さないでしょう。残念ながらこうした水掛け論は当分続くと思います。

ニッポン放送

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最終更新:7/14(日) 12:50
ニッポン放送

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