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米中貿易戦争から1年~トランプ氏の狙いは人民元安に追い込むこと

7/14(日) 18:20配信

ニッポン放送

ジャーナリストの須田慎一郎がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月8日放送)に出演。勃発から1年となる米中貿易戦争について解説した。

貿易戦争勃発から1年~米中ともに輸出が2兆円減少

アメリカと中国が互いに輸入品に重い関税をかけあう貿易戦争に突入してから1年となった6日、米中とも輸出額が2兆円前後減ったことがわかった。上乗せ関税の重みを回避するために米中とも、他国からの調達を増やしたことで世界の貿易網は一変している。

新行)最大25%を上乗せする関税の対象は、アメリカが中国に対して輸入する額の5割弱。中国は対米輸入額の7割に広がっています。

須田)そうは言っても、他の国から輸入を増やしたり輸出を増やしたりしているのですから、全体的にどれくらいのダメージになっているかはよくわかりません。ストレートに2兆円減少しましたということになると、アメリカのGDPが約1500兆円です。それから比べると大きなダメージになりますが、その分他の国へ対する輸出を増やしたり、サプライチェーンというものがありますから。全体的に世界の貿易がどれくらい減ったのかを見て行かないと、直接的なマイナス面は見えて来ないと思います。ただ、G20で米中貿易戦争については一旦水入りということになりましたよね。

新行)もう1度、交渉を再開しようというところですよね。

須田)その一方で、中国はアメリカから農産物を買い、アメリカは中国に対してファーウェイの部品輸出を解禁すると。中国にとって今回の貿易戦争の大きなダメージは、ファーウェイなどの電子機器類が、アメリカ以外の国の輸出に対しても影響したところです。アメリカにとっての大きなダメージは、大豆などの農産物だと思います。

アメリカ大統領選挙まで米中貿易戦争はペンディング

須田)この米中貿易戦争は、来年(2020年)暮れのアメリカ大統領選挙まで一旦ペンディング、先送りになるのではないかと思います。アメリカという国、特にトランプ政権は、中国だけではなくて北朝鮮やイランに対してもそうですが、経済面のみならず軍事面でも極限までプレッシャーをかけて、何らかの情報を引き出すという戦略で臨んでいます。そういう意味で言うと、アメリカは中国に対して手綱を緩めることはしないのではないかと思います。

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最終更新:7/14(日) 18:20
ニッポン放送

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