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「ピカッ!」と光ったら要注意? 全国に広がる移動式オービスの実態とは

7/14(日) 14:10配信

くるまのニュース

オービスとはどんな装置?オービスが「光った!」その後どうなる?

 日本全国の一般道路や高速道路には、速度超過を取り締まる通称「オービス」と呼ばれる装置が設置されています。従来のオービスは固定式で、慣れている地元のドライバーは設置場所を把握している人もいます。

神出鬼没の移動式オービスを画像でチェック!

 しかし、2016年より全国各地で導入が始まった「移動式オービス」はその名のとおり、移動式のため神出鬼没です。従来のオービスと新たに登場した移動式オービスでは、どんな違いがあるのでしょうか。

 オービスの正式名称は「速度違反自動取締装置」です。アメリカのボーイング社が製造する「オービス」という製品名が日本で最初に導入されたことから、通称でオービスと呼ばれるようになります。導入されたことで、現場への警察官の配置が不要となり深夜や早朝、雨天など関係なく速度取り締りが可能になりました。

 オービスの使用目的について、神奈川県警は「交通事故抑止のためとドライバーに実勢速度を下げさせること」と説明しており、取り締まりそのものが目的ではないとしています。

 取締り方法も警察官が速度計測装置を用いて取締りをおこなう「ネズミ捕り」とは異なり、違反車両に対し赤色(白色のものもある)のフラッシュが発光すると、自動取締装置によってナンバープレートやドライバーの顔が撮影されます。

 その後、数日から30日以内に警察から当該車両の所有者に出頭通知が送付され、違反者は指定された場所へ出頭しなければなりません。

 なお、レンタカーや事業者や個人間賃借の場合は、ドライバー特定のためさらに数週間から数か月を要する場合もあります。なお、警察庁によると、2018年度の最高速度違反での取り締まり件数は約123万件で、2017年の約147万件と比較すると約24万件の減少となっています。

 では、移動式オービスはどのような経緯で登場したのでしょうか。それまでのオービスは、高速道路をはじめとした比較的道幅が広い道路への設置がほとんどでしたが、その背景には大掛かりな装置であることから、設置可能場所に制限がありました。

 対して、移動式オービスは2014年に試験運用が開始され、2016年よりいままで設置が難しかった生活道路や路地など、違反車両を停車させ、切符処理をおこなうスペースの無い場所でも取締装置を設置できるよう可搬式の移動式オービスが導入されます。

 移動式オービスには大きく、「レーダー(電波)式」と「レーザー(光)式」の2タイプがあります。現在は、レーダー式が主流であり、道路上で走行するクルマに電波を照射し、その跳ね返りの電波から速度を測定するシステムです。

 常に電波を発しているため、市販の探知機で設置場所を把握することが可能ですが、一部のレーダー式は照射のパターンを変えており、把握できないこともあるようです。一方のレーザー式は、レーザースキャンにより速度を測定するシステムであり、今後のオービスの主流となるとされています。

 また、移動式オービスは狭い場所への設置はもちろん、数時間単位で移動することもでき、レーザー式では最新のレーダー探知機も役に立たないといいます。

 切符処理をおこなう場所も不要で、機材の運搬に必要な人員が2名程度で済みます。また、基本的には設置場所付近に「速度違反自動取締中」などの表記で看板が設置されますが、東京都や愛知県などでは看板を設置せずに運用されることもあり、ドライバーが取り締まり場所を把握することはほぼ不可能という状況のようです。

 2019年7月現在、各報道機関やSNSでの情報をもとにすると、移動式オービスは20か所以上の都道府県で導入されており、今後も増加傾向にあります。

Peacock Blue K.K.

最終更新:8/11(日) 13:49
くるまのニュース

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