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F1イギリスGP決勝:ハミルトンが母国で通算80勝目。レッドブル・ホンダはガスリーが自己最高タイ4位

7/15(月) 0:10配信

motorsport.com 日本版

 F1第10戦イギリスGPの決勝レースが、シルバーストン・サーキットで行われた。優勝したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、F1通算80勝目という節目を母国で達成した。

【リザルト】F1イギリスGP決勝レース結果

 予選でポールポジションを獲得したのは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)。この母国GPで5勝を挙げているチームメイト、ルイス・ハミルトンを0.006秒差で下した。3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)がつけ、マックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリーのレッドブル勢がそれに続いて4番グリッド、5番グリッドにつけた。

 メルセデス、レッドブルはミディアムタイヤでのスタートを選択したが、フェラーリの2台はソフトタイヤスタートを選択した。スタートタイヤが自由に選択できる11番手以下はハースの2台とダニール・クビアト(トロロッソ)がソフトを選択。それ以外の7台はミディアムスタートとなった。

 51周の決勝レースがスタート。ボッタスが首位で1コーナーを抜けるも、ハミルトンが1周目から激しくプレッシャーをかけていく。

 ハースの2台はウエリントンストレートでタイヤ同士が軽く接触。タイヤ交換を強いられ、揃って最後方に沈んだ。なお、2台はその後10周を待たずにガレージにマシンを収めてしまった。

 4周目、ハミルトンがルフィールドで仕掛け、ボッタスの前に。しかしボッタスも諦めておらず、続くコプスですかさず抜き返して意地を見せた。

 メルセデスの2台だけが1分30秒台のタイムを記録しながら、3番手以下とのギャップを広げていく。一方3番手のルクレールは10周目には1分32秒台までタイムが落ち込んでしまい、フェルスタッペン、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ガスリーを従えて防戦一方の展開となった。

 そんな中、ガスリーは12周目のターン3でベッテルをかわし5番手に浮上。しかしその周の終わりにピットインし、ハードタイヤを履いてコースに出た。

 その翌周、ルクレール、フェルスタッペンがピットに。両者ミディアムタイヤを装着した。ルクレールは理論上2スペック使用義務を果たしたが、フェルスタッペンはミディアム→ミディアムと繋いだ為、2ストップ以上となることが確定した。レッドブルの方がわずかに作業が早く、2台がピットレーンを並走。フェルスタッペンが前に出るが、タイヤの暖まりはルクレールの方が早く、コース上でルクレールがフェルスタッペンをパスした。

 ボッタスは16周目にピットインし、ミディアムタイヤを履いた。こちらもタイヤ交換義務を果たしておらず、2ストップ以上が必要となった。

 ルクレールに前に出られてしまったフェルスタッペンだが、ペースはルクレールよりも圧倒的に速い様子。幾度となくオーバーテイクを試みるが、ルクレールが巧みにブロックラインを取って抑え、前戦オーストリアGPの再現ともいえる好バトルを展開した。

 20周目、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコースアウト。グラベルに捕まってしまい、リタイアとなった。このマシンを回収する為、セーフティカーが出動した。

 この絶好のタイミングで、ピットインを遅らせていたハミルトン、ベッテルがピットに。ハミルトンはハードタイヤに履き替え、ボッタスの前に立つことに成功した。それと同時にフェルスタッペンもピットへ。さらにその後もルクレールやクビアトなど、2ストップを想定していたと思われるドライバーたちがピットインし、ハードタイヤにスイッチしていった。ルクレールは、フェルスタッペンよりも1周遅れてピットに入ったことで、6番手に後退した。

 24周目にレースが再開。各所で接近戦が繰り広げられた。そんな中、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)がニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)と接触してしまい、ペレスはフロントウイングを破損。ピットインを強いられた。そしてここでもフェルスタッペンとルクレールのバトルが勃発。お互いダートに飛び出しながらの意地と意地のぶつかり合いとなった。

 メルセデスはファステストラップを更新し合いながらまたも逃げはじめる。フェルスタッペンはガスリーの前に出て4番手に上がり、メルセデスに匹敵するペースを刻みながら3番手のベッテルを追走する体勢に入った。

 6番手のルクレールは、ガスリーをなかなか捉えられずにいたが、36周目のターン3でアウト側からガスリーをパスし、5番手に浮上した。

 翌37周目、ストウでフェルスタッペンがベッテルの前に出るが、続くブレーキングでベッテルが激しく追突。両者はコース外に弾かれる格好となったが、互いにコースに復帰した。ベッテル車の方はダメージが大きいのか、スロー走行した後ピットインし、ウイングとタイヤを交換した。その後ベッテルには10秒のタイムペナルティという裁定が下った。

 フェルスタッペンはマシン後部にダメージを負ったものの、5番手で走行を継続した。

 この時点でハミルトン、ボッタス、ルクレール、ガスリー、フェルスタッペンのオーダーに。ボッタスはタイヤ交換義務を果たしていないため、3番手ルクレールに対し十分なギャップを作る必要があった。

 中団グループの争いに目を向けると、13番手スタートのカルロス・サインツJr.(マクラーレン)が6番手に。ヒュルケンベルグが突如失速したことによりクビアトが10番手に上がり、トロロッソは2台揃って入賞圏内に入ってきた。

 46周目、ボッタスがついにピットイン。22秒ほどまでギャップが開いていたこともあり、ルクレールの前に出ることに成功した。その後ボッタスは47周目、ソフトタイヤで1分27秒406というファステストを更新した。

 メルセデス陣営はハミルトンの2度目のピットを用意していたのか、クルーがピットレーンに出てくる場面も見られた。しかし、結果的に彼がピットロードに向かうことはなく、そのままトップでチェッカーを受けた。

 これで記念すべきF1通算80勝目となり、歴代最多のイギリスGP6勝目も達成した。さらに驚くべきは、最終ラップに32周を走ったハードタイヤで1分27秒369を記録し、ファステストラップポイントをもぎ取ったことだ。

 2位に入ったのはボッタス。並々ならぬ気合いでハミルトンに立ち向かったが、セーフティカーが明暗を分ける形となってしまった。3位にはルクレールが入った。

 4位はガスリー。フェルスタッペンの接触があったとは言え、週末を通して今季最高レベルの速さを見せ、トロロッソ時代、昨年のバーレーン以来となる自己最高タイのリザルトを残した。フェルスタッペンは、2位を狙える位置につけていたものの、思わぬ接触で5位となった。

 ベスト・オブ・ザ・レストの6位はサインツJr.。クビアトは9位に入った。一方で僚友アレクサンダー・アルボンは終盤まで入賞圏内をキープしていたが、ミディアムタイヤで40周近くを走行したこともあり、終盤に失速し12位に終わった。

戎井健一郎

最終更新:7/15(月) 10:50
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