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E195-E2、日本初飛来 最新鋭”TechLion”が羽田到着

7/15(月) 18:37配信

Aviation Wire

 リージョナルジェット機世界最大手であるブラジルのエンブラエルが開発した最新型機E195-E2の飛行試験機(登録記号PR-ZIQ)が7月15日夕方、羽田空港に到着した。同社が「TechLion(テックライオン)」と呼ぶ塗装が特徴的で、アジアツアーの一環として、日本に初飛来した。

【羽田に初着陸するE195-E2】

 E2シリーズは従来のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195の4機種で構成する「Eジェット」の後継機で、E195-E2のほかE175-E2とE190-E2の3機種で構成する。このうちE195-E2は、シリーズで胴体がもっとも長い機体で、メーカー標準座席数は1クラス最大146席、3クラス120席。新型エンジンや新設計の主翼、主脚の格納した際のドアなどで、燃費を向上させ、最大航続距離は4815キロ(2600海里)となる。

 今年4月には、機体の安全性を各国の航空当局が証明する「型式証明(TC)」を、ANAC(ブラジル民間航空国家機関)とFAA(米国連邦航空局)、EASA(欧州航空安全局)から同時取得している。

 エンブラエルは、今月8日からE195-E2のアジア太平洋ツアーを開始。中国・アモイからスタートし、これまでにマカオ、ソウル(金浦)を巡っており、羽田のA滑走路(RWY34L)には15日午後3時39分に着陸した。

 エンブラエルは、E2シリーズのキャッチフレーズとして「プロフィット・ハンター」を掲げており、猛獣の顔を機首に描いてきた。2017年6月開催のパリ航空ショーに出展したE195-E2(PR-ZIJ)はイヌワシ、2018年3月開催のシンガポール航空ショーではトラを描いたE190-E2(PR-ZFU)、同年7月開催のファンボロー航空ショーにはサメのE190-E2(PR-ZGQ)が出展され、この機体は同年10月に伊丹と羽田へ飛来し、E2シリーズの日本デビューとなった。

 TechLionと呼ぶ今回の機体は、コンピューターの基板のようなライオンを機体全体にデザインしている。

 E2のエンジンは、三菱航空機が開発を進めているリージョナルジェット機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」と同じく、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。

 座席数で比較すると、E175-E2は1クラス92席の「SpaceJet M90(旧MRJ90)」と競合する。一方、エンブラエルには3クラス65-76席の「SpaceJet M100」にあたる次世代機が存在せず、E170が座席数で同じサイズになる。

 日本の航空会社でE2シリーズの採用を決定した航空会社はないが、Eジェットは日本航空(JAL/JL、9201)グループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)と、鈴与グループのフジドリームエアラインズ(FDA/JH)が採用。このうち、ジェイエアは、E190を2016年5月から運航している。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:7/16(火) 12:17
Aviation Wire

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