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科学的に考えて、もしもあなたの上司がブラックホールに吸い込まれたらどんな風に見える?

7/15(月) 13:00配信

ねとらぼ

 「胃がブラックホール(いくらでも食べられるほどの大食い)」なんて比ゆ表現があるくらい、ブラックホールはメジャーな天体。ですが、用語だけが一人歩きしていて、実際にはどんなものなのか知られていないという側面もあります。

【全ての答え】

 今回はそんなブラックホールについて、クイズ形式でご紹介します。

問題1:ブラックホールの構成要素は?(2つ)

 ブラックホールには“何でも吸い込むモンスター天体”というイメージがありますが、そもそもどのようなものなのでしょうか。

問題2:太陽(半径約70万キロ)をブラックホールにするには、どれくらいまで縮めたらいい?

・半径3キロ
・半径30キロ
・半径300キロ

 天体をシュバルツシルト半径以下にまで縮めると、ブラックホールを作り出すことができます。これは地球や太陽も例外ではありません。

問題3:突然ですが、あなたの上司がブラックホールに吸い込まれそうになっています! さて、どんな風に見えるでしょうか?

・シュバルツシルト半径に向かって、だんだん“加速して”吸い込まれていく
・シュバルツシルト半径に向かって、だんだん“遅くなって”吸い込まれていく

 なお、あなたは十分に離れた安全な場所から様子を見守っているとします。












【回答】

問題1:ブラックホールの構成要素は?(2つ)

 答え:「無限に小さくなった質量の点」と「事象の地平線」

 ブラックホールは「巨大な質量が無限に小さく縮んだ点」「事象の地平線」がセットになった概念です。

 ブラックホールは、きわめて大きな質量が点ほどの大きさも持たないほどに小さく縮んでできます。強力な重力を持っており、モノの脱出速度(重力を振りきるのに必要な速度)が光速に達してしまう範囲が存在します。

 この範囲のことを「シュバルツシルト半径」といい、ブラックホールの大きさを表します。さらに、そのシュバルツシルト半径の境界面には「事象の地平線」という呼び方があります。

問題2:太陽(半径約70万キロ)をブラックホールにするには、どれくらいまで縮めたらいい?

 答え:半径3キロ

 天体の質量が大きいほど、そして半径が小さいほど、ある天体からの重力を振りきるための脱出速度は大きくなります。ブラックホールでは、この脱出速度が光速を超えてしまいます。

 「太陽でも半径3キロにまで縮めればブラックホールが作れる」というのは簡単ですが、本当にやるとしたらどれくらい大変か(そもそも方法はあるのか)想像がつきません。

 ちなみに、実際のブラックホールになる恒星は、自分の重力によって縮んでいくため、一定以上の膨大な質量が必要。具体的には、太陽の20倍以上の巨大な質量を持った恒星しか自らブラックホールになることはできません。

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最終更新:7/15(月) 13:00
ねとらぼ

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