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「いつの間にかこの世界で一番大切なものになっていました」――大事なことに気付かせてくれるおっさん漫画家と3本足ワンコの物語

7/15(月) 10:00配信

ねとらぼ

 「これから、ぼくの友達の話をします。人間ではないけど最高な奴なんです」――おっさん漫画家の小田原ドラゴンさんが、ミニチュアピンシャー「ちょんぴー」ちゃんとの日常をつづるエッセイマンガ「ぼくと三本足のちょんぴー」。やわらかスピリッツで連載中の本作が、待望の単行本化。コミックス第1巻が7月12日に発売されました。

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 ねとらぼでは単行本発売を記念し、「ぼくと三本足のちょんぴー」の傑作選を掲載します。小田原さんとちょんぴーちゃんが繰り広げる、クスリと笑えてホロリと泣ける、1人と1匹のにぎやかな毎日をごらんください。

 静かなところへの引っ越しをきっかけに、犬を飼うことにした小田原さん。犬種をミニチュアピンシャーに決め、ペットショップのサイトで探しているとちょんぴーちゃんの写真をみつけます。なにかを感じたのか、次の日にはそのペットショップへと向かい即決でお迎えすることに。「18万4千円の値札が付けられたこの生き物が、世界で一番大切なものになるとは、この時は思ってもなかった」。ここから、ちょんぴーちゃんとのドタバタながらも楽しい生活が始まります。

 小さい頃から人の輪に入ることが苦手だったという小田原さん。漫画家になり1人で過ごす毎日にも慣れていましたが、ちょんぴーちゃんを迎えてからは生活に彩りが出てきます。漫画の仕事がぱったりなくなってしまったときも、「ちょんぴーの御飯代稼がないとなー」とモチベーションの原動力に。「ちょんぴー お前と一緒だとホッとするよ」と、癒やしの存在にもなってくれています。守るべき存在があると、人は強くなれるんだなぁ。

 いつでもエネルギッシュなちょんぴーちゃんは、雪にも全力投球! 大雪が降った日は、家の前で大はしゃぎして遊びます。興奮のあまり、「家の前で遭難しそうになる」という普段ではありえない場面も。そんなちょっとしたアクシデントも、ちょんぴーちゃんと一緒なら、忘れたくない楽しい思い出に。小田原さんとちょんぴーちゃんは飼い主とペットという関係を超えた、親友でもあり家族でもあるお互いに大事な存在なのが分かります。

 しかし、ちょんぴーちゃんが1歳の夏にある事件が。いつものように布団の上で仲良くじゃれている小田原さんとちょんぴーちゃんでしたが、偶然ちょんぴーちゃんの左前脚の付け根にしこりを見つけます。嫌な予感がしてすぐに動物病院に向かう小田原さん。一度は「様子見てください」とかえされたものの、嫌な予感が消えずに再度病院へいき検査をすることに。その結果わかったのは、まだ1歳のちょんぴーちゃんの左前脚に巣くうがんの存在でした。

 犬を飼うまでは、「犬が死んだくらいで」と思っていたという小田原さん。しかし、今やちょんぴーちゃんは親友であり家族でもある唯一無二の存在です。「ちょんぴーがもし死んでしまったら……」と想像するだけで悲しくなり、車を運転しながら大号泣してしまいます。そんな小田原さんに「これから遊びに連れていってくれるのー?」とばかりに、無邪気にじゃれてくる対照的なちょんぴーちゃん。「ペットの死」は、誰もがいつか考えなければならない問題です。「もし自分のペットが同じ状況になってしまったら……」と胸が締め付けられる場面です。

 病気がきっかけで、その存在の大きさを改めて痛感した小田原さん。ペットショップにいた「単なる犬」だったちょんぴーちゃんは、いつのまにか「この世界で一番大切なもの」になっていたのでした。

 手術をのりこえ、3本足となったちょんぴーちゃん。ある日通りすがりのおじさんに「この子、脚どうしたん?」と話しかけられます。おじさんを警戒しているのか、果敢に吠え続けるちょんぴーちゃん。そんな元気な姿をみて、おじさんは「この子は、脚が1本無いことなんかなんとも思ってないんだなあ」と感心したようにつぶやきます。外からは大変そうに見えますが、当のちょんぴーちゃんはそんなことはお構いなし。「足が1本無くたって、大好きな飼い主さんと一緒なら平気だもん!」そんなことを言っているのかもしれません。ちょんぴーちゃん、たくましい!

 小田原さんとちょんぴーちゃんにとって一番大切なことは、元気に生きて、一緒にいられること。”大切な相手と一緒なら、どんなことでも乗り越えられる”。その姿からは、そんな人間と動物の垣根をこえた絆を感じます。Twitterでは、ちょんぴーちゃんが甘える様子や動画など、リアルちょんぴーちゃんをのぞくこともできますよ。漫画も実物もとってもかわいい!

(C)小田原ドラゴン/やわらかスピリッツ/小学館

ねとらぼ

最終更新:7/15(月) 10:00
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