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ロケット団声優、21年間マンネリなし 「3人で一人前」悪役意識せず互いにフォロー

7/15(月) 9:00配信

オリコン

 人気テレビアニメ『ポケットモンスター』に悪の組織“ロケット団”の一員として出演している声優・林原めぐみ(ムサシ役)、三木眞一郎(コジロウ役)、犬山イヌコ(ニャース役)。このほど、ポケモン映画第1作『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(1998年公開)を全編フル3DCG映像として新しく描いた最新22作目『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』(公開中)に出演中の3人にインタビューを実施し、「チームワークは意識していないですが、フォローし合う重要さを理解している」「ロケット団は悪役として見ていない」「20年以上演じてきていますがモチベーションは高い。お約束シーンはありますが、演者側はマンネリ化していない」など、20年以上ロケット団を演じ続けた心境を語ってもらった。

【画像15枚】3DCGになったサトシ&カスミの場面カット

■「受け手側のキャパシティーを作り手が勝手に決める」風潮に逆行…今作の意義

 2017年公開の『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』を始めとしてポケモン映画は原点回帰の流れを取り入れているように思う。今作は第1作を再び描いたが演者側はどう感じているのか。三木は「僕らロケット団の登場フレーズである『なんだかんだと聞かれたら~』を生み出した首藤剛志さん(2010年死去)が脚本で、オーキド博士役の石塚運昇さん(18年死去)の声も聴けるという、最初のメンバーが集結するので本当の原点回帰」、犬山も「色んなことを思い出して…。今作はロケット団のビジュアルもフル3DCGによって再び描かれているので、原点回帰と言ってもストーリーを含めて進化していると思います」と感慨深い様子。

 今作のテーマは、最強のポケモン・ミュウツーが心に抱える「葛藤」や自分を生み出した人類への「逆襲」。その内容に三木は「ミュウツーが悪として大きく描かれているので、僕らロケット団の悪が霞んでしまっている部分はありますよね。僕らは強大な悪には勝てないので…」と笑いながら、大人でも考えてしまう緊張感あふれる内容に、ロケット団の“ゆるい”存在が必要だと伝えた。

 続けて「21年前の作品ですが、ポケモン同士の戦いを人間に置き換えた場合、人間の業の深さと言いますか、人間の根本的な問題は何も変わってないんだなと思いました」と話す犬山。林原も口を開き「このテーマを今の時代にゼロからやるのは難しいですよね。今の時代、『子どもが理解するのは難しいのではないか』と受け手側のキャパシティーを作り手が勝手に決めて発信することが多い傾向になっている。『〇〇に受けるもの!』とユーザーを決め込んでいるのですが、今作も脚本・首藤さんの『この時代に発信しなくてはならないもの!』という想いが強く伝わっています」としみじみ。

 三木も「ポケモンは『友達のように寄り添っていくもの』というテーマがあるように思うのですが、その中で、ミュウツーが人類へ逆襲していくという…、『劇場版の1作目でやることか!?』とは思いました。ポケモンというエンターテインメントの分野がある中で、よくこの企画を通したなと。色々と考えてしまいます」と当時の制作陣がこのテーマを世に伝える行動に驚いたと話した。

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最終更新:7/18(木) 1:25
オリコン

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