ここから本文です

すごい駐車技術 巨大自動車船で流れ作業の神業を見た 商船三井「エメラルド エース」

7/15(月) 16:55配信

乗りものニュース

約6400台もの乗用車を積める!

乗りものニュース

「海の日」を迎えた2019年7月15日(月・祝)、商船三井が東京港晴海ふ頭で、自動車運搬船「EMERALD ACE(エメラルド エース)」を一般に公開しました。

【写真特集】巨大自動車船「エメラルド エース」&「神業駐車」

 日本財団や国土交通省が主催する「海と日本プロジェクト」の一環として行われたもので、事前に応募した多くの子どもたちを含む約600名が見学。海に囲まれた日本での暮らしにおいて、船による輸送が大切であることを伝えたい、といった思いがあるそうです。

 自動車運搬船「エメラルド エース」は「世界初の新造ハイブリッド自動車船」として建造され、2012(平成24)年に完成。航行中に太陽光発電で得た電気をリチウムイオン電池に蓄えることで、ディーゼル発電機を動かすことなく、停泊中、船内で必要な電気を得ることができます。

「エメラルド エース」は今回、アフリカのコートジボワールから約25日かけて、日本へ到着したところ(途中、シンガポールで給油)。このあと日本製のクルマを積載し、パナマ運河を抜けて北米の東海岸へ行くそうです。

 そんな話の規模が大きい船ですが、その船自体も巨大です。全長199.9m、全幅32.26m、高さはおよそ50m。小型の乗用車であれば、約6400台も積載できるといいます。

世界の海を行く巨大立体駐車場で、流れ作業の神業を見る

「エメラルド エース」の内部構造は、かんたんにいえば巨大な立体駐車場。世界の海へ航海していく巨大な立体駐車場です。

 ただ一般的な立体駐車場と大きく違うのは、「船であること」は言うまでもありませんが、「フロア(層)の高さを変えられること」です。全部で12層あるうちの2層は、床の高さを変更可能(層の高さを変えられる)。高さがある大型車や重機も積載できるようになっています。

 この日、クルマの積載実演も行われ、その“神業”を目の前で見ることができました。

 ドライバーはクルマへ乗り込むや否や、誘導員の指示灯と笛に従ってバック運転を開始。駐車位置へ停止し、ドライバーが下車すると、すぐ今度は別のドライバーが運転するクルマが誘導員に従って、テンポ良く、流れ作業のようにバックしてきます。

 駐車されたクルマどうしの間隔は、前後が30cm、そして左右はわずか10cmと、こぶし1個分しかありません。サイドミラーはたたまれた状態で、バックモニターも不使用。“神業”が流れ作業で行われていました。

 このとき誘導員は指示灯で、ハンドルをどの方向へどのくらい切るべきかを伝えており(指示灯の傾きが大きいほどハンドルを切る)、停止を指示するときに笛を使うといいます。

 ちなみに、「エメラルド エース」の船内見学でブリッジ(船橋)へ入ると、防弾ヘルメット、防弾チョッキが用意されていました。海賊対策だそうです。

恵 知仁(乗りものライター)

最終更新:7/16(火) 15:25
乗りものニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事