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名古屋の「せま~いホーム」消滅へ 名鉄の西枇杷島駅、改修前に訪ねてみた

7/15(月) 11:02配信

乗りものニュース

ホームにあるのは駅名標と非常ボタンだけ

 2019年6月19日(水)の午後、名古屋鉄道(名鉄)の名鉄名古屋駅で弥富行きの下り普通列車に乗りました。5分ほどで名古屋本線の西枇杷島駅(愛知県清須市)に到着。ドアが開くと、そこには非常に幅の狭いホームがありました。

【地図】「狭いホーム」西枇杷島駅はここにある!

 西枇杷島駅は、庄内川を渡って名古屋本線と犬山線の線路が分かれる部分(枇杷島分岐点)から、西へ約300mの場所。ホームは単に狭いというだけでなく、2本の線路に挟まれた島のような構造(島式ホーム)で、列車を降りると、並行する線路の姿が足元のすぐそばに見えます。

 駅の外に出て、周囲の道路から構内を見渡しました。線路は合計5本。列車が通過、または停車するための線路(本線)が上下2本あるほか、その両外側にも、後続の速い列車を先に行かせるために遅い列車を待避させるための線路(待避線)が上下2本あり、上下それぞれ本線と待避線のあいだに島式ホームが設けられています。このほか、北側にもホームのない線路が1本あり、構内の幅はかなり広いといえます。

 島式ホームの長さは80m(4両分)ほどしかありません。幅は最大で約4m。ホームの端に至っては、幅が1m未満です。


 ホーム上に設置されているのは駅名標と非常通報ボタンだけ。屋根はありません。跨線橋や地下通路はなく、ホームと駅舎は構内の踏切で結ばれていています。

列車が来る直前までホームに入れない

 駅を拡張すればよいように思えますが、駅のすぐ東側には愛知県道67号の踏切と陸橋があり、すぐ西側にもJRの東海道本線と東海道新幹線の線路が名鉄名古屋本線をまたいでおり、そう簡単には拡張できません。

 列車は頻繁にやってきて、駅の東西両端にある踏切の警報器は、数分おきのペースで鳴り響きます。駅の西側で名古屋本線をまたぐ東海道本線と東海道新幹線の列車も、続々と通過。新幹線のN700Aや、コンテナを搭載した貨物列車など、様々な種類の列車を見ることができます。

 しかし、西枇杷島駅に停車するのは普通列車だけで、特急や急行などほとんどの列車は通過します。停車本数は上下各40本前後で、ほぼ30分間隔。利用者も都市部の駅としては少なく、1日あたりの乗車人員は約800人です。

 駅舎に戻り、16時ちょうどに発車する上り豊明行き普通列車で名鉄名古屋駅へ行くことにしました。さっそくホームに出ようとしましたが、改札口の上のほうを見ると「ホームへの入場は 列車ごとの改札を行なっています 待合室でお待ち下さい」と記された案内が。ホーム上に客がいる時間をできるだけ短くして、狭いホームでも安全を確保できるようにしているのです。

 発車時刻まで残り8分となったころ、改札口の脇から駅員が現れました。ボタンを操作して構内踏切の遮断機を上げたあと、待合室に向かって「改札を始めます。列車の通過にご注意ください」と、声を張り上げます。


 上りホームに入ってしばらくすると、構内踏切の遮断棒がいったん下がり、特急列車と回送列車が目の前を通り過ぎていきます。ただ、列車の速度はかなり遅く、恐怖感を覚えるほどではありませんでした。

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最終更新:7/16(火) 11:26
乗りものニュース

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