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又吉直樹の「劇場」映画化、山崎賢人と松岡茉優が“どうしようもない男と女”に

7/16(火) 6:00配信

映画ナタリー

又吉直樹の小説「劇場」が映画化。山崎賢人と松岡茉優が出演するとわかった。

「劇場」は又吉が芥川賞受賞作「火花」よりも前に書き始めていた恋愛小説。売れない劇作家である主人公・永田と、彼を必死に支える恋人・沙希の7年間を描いている。映画化にあたり監督を務めるのは「ナラタージュ」の行定勲。2009年に第53回岸田國士戯曲賞を受賞し、行定とは「ピンクとグレー」でもタッグを組んだ蓬莱竜太が脚本を担当した。

【写真】「劇場」原作書影(メディアギャラリー他3件)

周囲と協調できない不器用な青年・永田役で主演を務める山崎は、ひげを生やして役作りに挑んだ。そして葛藤や迷いを抱えながらも永田を愛そうとする沙希に、松岡が扮する。劇中では、劇団「おろか」で孤独を感じながらも脚本家兼演出家を務めていた永田が、街で自分と同じスニーカーを履いていた沙希に声をかけることから物語が展開していく。

本作は6月初旬から東京・下北沢を中心に撮影が行われており、現在も制作中。山崎は「人としてダメな部分ばかりですが、表現者としてとても共感できる弱さを見せる永田をすごく魅力的だと感じました」と話し、松岡は山崎との共演に関して「永田と沙希について、撮影中何度も2人で話し合いました。2人とも脚本に心底惚れており、意見が違ったことはありませんでした」と語る。また行定は「稀代の若く鋭い感性と共に、自戒を込めてどうしようもない男と女の在り方を映画として映し出せたらと思います」とコメント。そして又吉は原作について「恋愛小説と呼べるものになっているかすらもわかりません。ただ、若くて未熟な二人がともに過ごしたどうしようもない時間を必死で書いているうちに、作家のわずかな能力を超えて濃密な風景が幸運にも立ち上がったと感じています」と述べている。

「劇場」は2020年に全国公開。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

■ 山崎賢人 コメント
初めて本を読んだ時、人としてダメな部分ばかりですが、表現者としてとても共感できる弱さを見せる永田をすごく魅力的だと感じました。
自分にとってとても挑戦的な作品でしたが、以前からご一緒したかった行定監督のもと、
今しか出せない自分のものを全部出せているのではないかと感じています。
撮影を通して、とても魅力的な原作にさらに映画としての魅力を盛り込んだ作品になるのではないかと思っています。

■ 松岡茉優 コメント
沙希役の松岡茉優です。
同い年の山崎賢人君とは実は昔共演しているのですが、直接一緒にお芝居するのは初めてです。
永田と沙希について、撮影中何度も2人で話し合いました。
2人とも脚本に心底惚れており、意見が違ったことはありませんでした。
とても繊細な本で、私たちの演じ方が変わってしまうと、話の到着すら変わってしまいそうで。
行定勲監督が若い私たちを導いてくれました。
全国の恋する、愛する、はたまた情で離れられなかったり、何かのきっかけを失っているパートナー達が救われる映画になると思います。
完成を楽しみにしていてください。

■ 行定勲 コメント
小説「劇場」はあまりにも身に覚えがある場面ばかりで胸をかきむしるような想いで読んだ。
私は又吉さんが書いた主人公がまとう空気をどうしても撮りたくなった。
ザラザラとした、夜が明ける頃に感じる切なくて淋しい空気を。
下北沢、渋谷、井の頭公園、そこかしこで錆つきそうな青春が吹き溜まっている。
山崎賢人と松岡茉優という稀代の若く鋭い感性と共に、自戒を込めてどうしようもない男と女の在り方を映画として映し出せたらと思います。

■ 又吉直樹 コメント
「劇場」という小説は、恋愛というものの構造がほとんど理解できていない人間が書いた恋愛小説です。
恋愛小説と呼べるものになっているかすらもわかりません。ただ、若くて未熟な二人がともに過ごしたどうしようもない時間を必死で書いているうちに、作家のわずかな能力を超えて濃密な風景が幸運にも立ち上がったと感じています。
ちょっと表現まわりくどいですか? 「こいつなに一丁前に作家ぶっとんねん」と思いました?
でも、本心なんです。それくらい自分にとって、大事な作品です。
信頼している行定勲監督、そして山崎賢人さん、松岡茉優さんをはじめ、魅力的な俳優陣によって映像になることを嬉しく思っています。
普通、原作者はシンプルな言葉で感謝を綴るくらいが丁度いいと思うのですが、思わず長文になってしまい恥ずかしいです。そして、言い訳しているせいで、より長くなってしまいました。すみません。
絶対観に行きます!

最終更新:7/16(火) 8:46
映画ナタリー

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