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「デザイン」の役割広げるパナソニック、Googleとスマート知育玩具を共同開発

7/16(火) 7:40配信

MONOist

 パナソニックは2019年7月12日、東京都内で会見を開き、同年4月にイノベーション推進部門内に立ち上げた新組織「デザイン本部」の事業方針について説明した。デザイン本部トップの本部長には、2017年1月からアプライアンス社のデザインセンター長を務め、2019年1月にパナソニック全社のデザイン戦略を統括するデザイン戦略室の責任者になっていた臼井重雄氏が就任。会見に登壇した臼井氏は「企業にデザイン経営が求められる中で、デザインの役割をもう一度見直すべく、この4月に本社組織としてのデザイン本部を発足させた」と語る。

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経営にも関わるデザイン本部の役割

 パナソニックがインハウスのデザイン部門を立ち上げたのは1951年。「日本企業としては最も早い取り組みだった」(臼井氏)という。その後も、グッドデザイン賞、レッド・ドット・デザイン賞をはじめ国内外のデザイン賞を受賞するなど、そのデザイン力は高く評価されている。

 ただし、経済産業省や特許庁が国内企業に薦める「デザイン経営」や、パナソニックも取り組んでいる「デザイン思考」に代表されるように、デザインには色や形を作るという旧来の形にとどまらない役割が求められるようになっている。また、デザイナーには、顧客の潜在ニーズの発見を主導する「インサイト」、コトバにならないモノを形にして開発サイクルを加速する「ビジュアライズ」、素早く世に問い、フィードバックを繰り返しながらブラッシュアップする「アジャイル」などの能力がある。臼井氏は「これらの能力は未来が不確実な市場において特に有効に働くので、経営という観点でも大きく役立つ」と述べ、デザイン本部として経営にも関わっていく方針を示した。

 同氏がパナソニック社内でデザインの役割を広げていく上で重視するのが、「気づく」「考える」「つくる」「伝える」の4つから成るイノベーションを起こすデザインプロセスだ。これまでパナソニックのデザイナーの多くは、色や形を作ることを専門にしてきたため「つくる」に関わる人材が一番多い。「例えば炊飯器であれば、今まではより良い炊飯器を作ればよかった。デザイン本部としては、そもそも炊飯器とは何かといったように、あらためて炊飯器を定義するところまで考え、『つくる』以外の3つを行えるように人材を強化しているところだ」(同氏)という。

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最終更新:7/16(火) 7:40
MONOist

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