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「手離し運転」ついに来た 新型スカイラインに搭載「プロパイロット 2.0」は何が進化したの?

7/16(火) 19:57配信

ねとらぼ

 2016年にミニバンのセレナから搭載が始まった日産の運転支援機能プロパイロットが、2019年9月に発売する新型スカイラインでもう一歩進んだ「プロパイロット 2.0」に進化します。「2.0」は一体何が変わったのか。新機能を簡単に説明します。

【写真】プロパイロット 2.0を実現するキモの技術

プロパイロット=アクセル/ブレーキの操作支援とハンドルの操作支援を行う運転支援システム

 まず、プロパイロット(1.0)の機能をおさらいしておきましょう。プロパイロットはアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作を車間距離や車線などの道路状況を読み取って自律制御することで快適かつ安全な運行を支援する機能です。

 「信号や分かれ道のない高速道路か同等の道路で、同じ車線を指定した速度で長距離移動する」。そんな場面でドライバーの負担を軽減し、安全・快適な走行を支援してくれる機能です。速度や前のクルマとの車間距離を維持しつつ、車線の中央を走るようにクルマが補助します。

 もう少し具体的に説明すると、前車に追従するアダプティブクルーズコントロール(ACC/日産の名称では「インテリジェントクルーズコントロール」)の「アクセル/ブレーキの操作支援」と、車線を認識して車線中央を走るようにステアリングを制御する「ハンドルの操作支援」を組み合わせて実現します。SAE自動運転レベルの定義では、部分運転自動化となる「自動運転レベル2」に相当します。

 プロパイロットは将来の完全自動運転を目指す技術ですが、現時点(2019年7月現在)は運転の主体が人からシステムに移る自動運転レベル3(条件付き運転自動化)までには至っていません。運転席にドライバーが座り、ステアリングホイールを握っていつでも操作できる状態にあること、など、動作には幾つか条件があります。

(1)高速道路で「ハンズオフ=手離し運転」が可能になる

 プロパイロット 2.0は、高速道路(および同等の自動車専用道)において「ドライバーが常に前方に注意していること」「すぐにステアリングホイールを握れる状態であること」などを条件にハンズオフ=手離し運転ができるように進化しました。

 前車の速度に追従し、高速道路での単調な長距離走行を劇的に楽にするACC機能の便利さを知るドライバーはかなり増えたはず。そこから「(条件を満たせば)手を離せるまでになる」と想像すると分かりやすいと思います。

 もっとも「まだそんなところか」と思う人がいるかもしれず、日産の技術説明員によるとプロパイロット 2.0もSAE自動運転レベルの定義では「レベル2」で変わりません。しかし高速道路の手離し運転対応の同等機能について「2+(プラス)」と表現する場合もあるようであり、何より「手離し運転」はこれまでできなかった新しい運転体験です。夢見る自動運転車の実現に一歩近づいた機能であるのは間違いといえるでしょう。

 ちなみにプロパイロット 2.0は、車内カメラによって「ドライバーが前方に注意しており、直ちにステアリング操作に対応できる状態かどうか」をシステムが随時確認することで、安全利用の担保というか本当に利用可能かどうかの判断を行っています。居眠りはもちろんできず、よそ見をしていたり、正しく座っていなかったりしてすぐにドライバーが反応できないと判断される場合や、料金所やトンネルが近づくなど、ハンズオフ走行に対応しない場所が近づくとステアリングホイールを握るように警報で促します。

 併せてこの車内カメラは、走行中に寝てしまう、急病で意識を失ってしまうといったドライバーの緊急事態を認識したときにも機能します。緊急事態の認識と共にシステムがハザードを焚いて車両を安全な場所へ停止させ、SOSコールで有人オペレータへ自動通報する安心機能「緊急停止時SOSコール」を実装します。

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最終更新:7/16(火) 19:57
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