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【特集】過疎化する郊外のニュータウン 土地も道路も“ほったらかし“にやるせない住民たち

7/16(火) 15:09配信

MBSニュース

バブル期から2000年ごろにかけて、全国各地でニュータウン開発が行われてきました。理想の町づくりを掲げて誘致が行われていましたが、今となっては空き地だらけで、すさんでしまった場所もあります。「こんなはずじゃなかった」と憤る住民を取材しました。

「北摂ローズタウン」は今

京都府亀岡市。大阪と京都の間を走る山道を入ると「北摂ローズタウン」という何とも華やかな名前の住宅街に入り込みます。ところが…

「区画整理の跡はありますが、建物は建っておらず草が生い茂っています。」(記者リポート)

かつては、家があったであろう空き地に雑草が生え放題。手入れをしている気配はありません。

(住民)「ちょっとずつ人がおらんようになっている。」
(住民)「手入れしてもしょうがないみたいな感じで、持ち主もほったらかし。」

街の荒れた様子はこの一角だけではありません。北摂ローズタウン全体は450区画ありますが、現在住んでいるのはわずか38区画。大規模な住宅地でありながら、最寄り駅のJR亀岡駅までは車で30分、駅前まで行くコミュニティバスのバス停に行くにも歩いて30分はかかるといいます。コンビニやスーパー、さらには病院までも車がないと行くことはできず、生活するには不便だといいます。

(住民)「病院がかなわん。救急車呼んでも30分かかる。」
(住民)「自販機ひとつない。」

バブル崩壊後、計画はとん挫

しかし、住民がこの街を選んだのには理由がありました。1980年代のバブル全盛期に民間の業者が郊外を開発し、多くのニュータウンができました。「北摂ローズタウン」もそのひとつで、1987年に売り出されました。当時は近くにモノレールが走るという構想があり、資料を見てみると、密集した住宅の間にスーパーマーケットもできるという計画もあったことがわかります。

しかし、ほどなくしてバブルが崩壊。モノレールもスーパーの計画もとん挫しました。夢のニュータウンのはずが生活に必要なインフラが整わず、不便さを感じた住民はひとり、またひとりと北摂ローズタウンを離れていったのです。

(住民)「ちょっと残念でしたよね。残念っていうか騙されたような気にもなりました。」
(住民)「もうあかんね。中途半端で不動産業者が潰れたから余計にあかんようになった。」

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最終更新:7/16(火) 15:09
MBSニュース

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