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「#自民党2019」は成功した?悪名は無名に勝る、高度化していく政治広告

7/16(火) 18:22配信

BuzzFeed Japan

参院選の投票が近づく中、政党のPR活動が目につくようになっている。6月にはファッション誌「ViVi 」が展開した自民党のPR企画が話題を呼んだ。

参院選を目前に控えたタイミングでの与党と女性ファッション誌とのコラボを批判的に捉える声がネット上で出た。

こうした活動は、有権者にどんな影響を与えるのか。政党のPR活動はどうあるべきか。

著書に「メディアと自民党」や「情報武装する政治」などがあり、政治とメディアの関係性について研究を続ける社会学者・西田亮介さんに聞いた。

西田さんは政治のプロモーションにおいて与野党が積極的かつ健全な競争を行うことが望ましいと語る。一方で、憲法改正の手続きとして行われる国民投票でPR手法や資金について制限が乏しいことに懸念を感じるという。

InstagramやTikTokを使うなど政治のプロモーションはこの先、ますます高度化していくことが予想される。

強い言葉が支持を集める時代に、私たちはどのように政治に関する意思決定をすればいいのだろうか。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】

競争を拒否するのならば、最初から敗北しているようなもの

ーー先日炎上した「ViVi」のPR記事について、西田さんは「自民党広報の割と優れた創意工夫の範囲内」であり、「むしろ積極的かつ健全に競争すべきでは」と発言しました。

僕も自民党がやっていることの品が良いとは思っていません。でも、現在の規制のもとでは「やめろ」という理由を提示するのも難しいんですよね。であるならば、野党もプロモーションに力を入れていくことで、ある種の緊張関係が生まれるのではないでしょうか。むしろそちらを期待したい。

資金力が政治力に差をわけるというかもしれませんが、政党助成金の分配は獲得議席数と得票率によって分配され、それになりによく考えられています。単純に同額分配だと議席数の多い政党は不公平に感じるでしょうし、政治運動の制限は際限がなくなりがちで好ましく思えません。

広報という視点では、ネットのポテンシャルをまだまだ活かすことができていない、というのが与野党のPRに対する僕の評価です。そうした中で野党には組織としての連続性を保つことができずにいる政党も多い一方で、自民党は組織としての連続性と人としての連続性がある。

その結果として優位性が生まれていると考えるのが妥当でしょう。実際、政権交代も経験しましたし、工夫の余地は多数あるのではないでしょうか。

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最終更新:7/16(火) 18:38
BuzzFeed Japan

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