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夏休みの勉強、1日にどれくらいの時間、机に向かえばいい?

7/16(火) 12:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

苦手分野を克服する「補習」で9月以降の勉強につなげよう

夏休みを弾みにして、9月以降の勉強につなげたいと思っている保護者の方も多いはずです。そんな方におすすめするのは、「補習」と「予習」です。

夏休みの補習では、苦手な分野を夏休み中にピンポイントで勉強します。特に算数は積み上げの教科のため、どこかでつまずいてしまうと、どんどんわからなくなりますから、苦手克服にはさかのぼって補習をするのが効果的です。

子どもがどこでつまずいているかは、保護者の方が1学期のテストなどを分析して特定してください。そして教科書を見て教えてあげたり、練習させたりして克服しましょう。子どもが自分でつまずいているところを見つけて克服するのは難しいので、やはり保護者の方が見てあげることが大切です。

また、漢字が苦手な子どもにドリルや書き取りの練習をくり返させるのは、あまり効果的ではありません。そもそも漢字が苦手な子どもは、漢字が好きではありませんから、くり返しやらせたら余計に嫌いになるかもしれません。それより、漢字かるたで遊んだり、漢字の学習漫画を読んだりして、漢字のおもしろさに気づかせるほうが効果的です。

以前、私が担任したクラスに、勉強はよくできるのに歴史だけが苦手な女の子がいました。その女の子の母親は、夏休みに県内のたくさんの歴史館や史跡に連れて行ったそうです。すると、その子は歴史がとても好きになり、成績もグンと上がりました。もしこの母親が「これをやりなさい」と、歴史の問題集を渡していたら、ここまで好きにはならなかったでしょう。とても素晴らしいフォローだと思いました。

夏休みの予習では「体験」によって興味を広げよう

続いて、夏休みの予習の仕方を説明します。まず子どもの教科書を見て、2学期の学習内容を把握しましょう。そして関連する体験ができないかを考えてみてください。

例えば、社会でゴミ問題を扱うならゴミ処理場を見学したり、室町時代の勉強をするなら関連する史跡に連れていったり、理科で天体の学習をするならプラネタリウムに連れて行ったり、いろいろな体験が考えられます。算数で「割合」の勉強をするなら、一緒に電卓を持ってスーパーマーケットにいき、「○割引」の計算をしてみるといいでしょう。

予習といっても机に向かうのではなく、学習につながる体験をさせてあげると、子どもの興味は広がり、授業で勉強するときに理解が深まるのです。夏休みだからこそ、できる体験もたくさんあるはずです。

プロフィール
親野智可等
教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。

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最終更新:7/16(火) 12:20
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