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LEDメーカー、事業再編を活発化

7/16(火) 20:20配信

LIMO

本記事の3つのポイント

 ・ LEDメーカーの事業再編が進行。液晶バックライトと一般照明などの主用途が頭打ちとなり、新たな市場に活路を求める動きが急ピッチで進んでいる
 ・ LED世界第2位のオスラムはVCSELやマイクロLEDなどにリソース投下。ファンドからの買収提案も受けており、今後の動きに注目が集まる
 ・ クリーはSiCをベースにしたRF&パワーデバイスに傾注。台湾LED最大手のエピスターは、事業再編によってグループを3つの会社に分割。、LEDメーカーから3-5族半導体メーカーへグループ全体の事業を転換

LEDメーカー各社の売上高推移を見る

 LEDメーカーが本格的な事業再編に取り組んでいる。これまで市場拡大の牽引役だった液晶用バックライト(BLU)と一般照明が、BLUは有機ELの普及、一般照明は急速な価格下落によって伸びなくなり、新たな成長領域へ打って出ざるを得なくなっているためだ。ただし、かつて「BLU」「一般照明」「自動車」と数えられたような明確な有望市場は現時点でなかなか見当たらず、メーカー各社は得意領域をベースにして、それぞれ独自の路線を歩みつつある。

オスラムはフォトニクス領域へ転身

 欧州最大の照明メーカーである独オスラムは、傘下のオプトセミコンダクターズ(OS)でLED事業を手がけ、LED売上高で世界2位の地位にあるが、今後は照明メーカーから光学・フォトニクスメーカーへの転換を図っていく方針を打ち出している。

 これに向けて、18年にVCSEL(垂直共振器面発光レーザー)ファブレスの米Vixarを買収したほか、Micro LED用のマイクロトランスファー・プリンティング技術を持つアイルランドのX-Celeprintと技術・特許ライセンス契約を結んだ。Micro LEDに関しては、18年11月~21年10月を期間とする欧州の共同開発プロジェクト「SmartVIZ」にも参画し、自動車の内装用ディスプレーの開発を進めている。

 一方、照明事業に関しては、北米のシルバニア照明事業を非継続としているほか、先ごろシテコ照明事業(旧シテコ・ライトニング)を独スターンスチュワートキャピタルに譲渡すると発表した。一方で、5月には車載照明&電子カーアクセサリーメーカーRing Automotiveの買収を完了し、18年にはスマート農業用照明を手がける米Fluence Bioengineeringも傘下に収めて、一般照明から自動車・特殊照明へと軸足を移しつつある。

 だが足元のLED需要が弱いこともあり、OS事業ではコスト構造改革に着手している。リストラ費用は2桁台半ば(単位は百万ユーロ)になるとして1000億ユーロ規模の再編を断行する構えを表明しており、コスト対策を強化して今後数四半期で追加のコスト削減を実施する考えを示している。

 さらに、米国の投資会社であるベイン・キャピタルとカーライル・グループから買収提案を受けている。この動きは2月に表面化したが、このほど両社が34億ユーロにのぼる提案を行ったとされ、オスラムは対応を検討している。

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最終更新:7/16(火) 20:20
LIMO

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