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日本の女子大生起業家ヒロインは、なぜ“ブルドーザー女子”なのか?

7/17(水) 5:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

2019年9月、スタートアップをテーマにした映画『スタートアップ・ガールズ』が公開される。ポスターにも「日本初!スタートアップをテーマにした映画が誕生!」というキャッチコピーが踊る。日本に住むアメリカ人の起業家 ケイシー・ウォールさんが、もっと起業を身近にしたいと働きかけたことから、この映画のプロジェクトが始まったそうだ。当初の思惑通り、日本でのスタートアップカルチャーの発展に一役買えるか注目したい。

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そして何より注目すべきは、主人公の起業家は女性であることだ。爆発的なパワーを持つ女子大生起業家を「君の名は。」でヒロイン役の声優を務め一躍有名になった上白石萌音が演じる。本人も現役の大学生である上白石演じる主人公は、奇抜なファッションをした、いわゆる変わり者。クレイジーな彼女が、周囲とぶつかりながらブルドーザーのように事業を開拓していく姿を描く。

いわゆる典型的な起業家像のようにも感じられる主人公のキャラクター設定だ。筆者はこのようなタイプを「ブルドーザー系女子」と勝手ながら呼んでいる。女性起業家というとこのようなブルドーザー系女子が想起されるあたり、変わり者でもない、ごく普通の女性が起業するというのは、なんともハードルが高いのかもしれない。

女性が挑戦しやすいスモールビジネス

果たして、主人公のような女性起業家は今後増加していくのだろうか。

筆者自身も大学1年生で始めたプロジェクトを株式会社化した経験がある。若者が社会人夫婦の家庭に行き、子育てを体験する『家族留学』を提供している。関心のあった家族領域で社会的事業を行うことを目的として始めたもので、NPO法人にすべきか株式会社にすべきか迷った末に、株式会社を選択した。

起業に際して女性だからといって不利益を感じることはなかった。

このような個人の興味・関心を突き詰めることから発展するスモールビジネスは、女性にとって非常に挑戦しやすいように感じる。伝統的性別役割分業が、ある種ポジティブに作用している側面もあるだろう。女性活躍が進んでいるとはいえ、いまだに自分が社会的地位を得たり、きちんとお金を稼いだりして、一家を支えなければいけないという使命感を抱いている男性は多いのではないだろうか。

一方で、女性の方がそのプレッシャーが弱く、心のどこかで収入的には男性に頼れるかもという、期待も根強く残る。だからこそ、出来るだけ「大きいこと」「稼げること」をしたいという発想よりも、多少もうからなくても自分が面白いと思えることをやりたいという余裕が生まれるのかもしれない。

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最終更新:7/17(水) 11:11
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