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強豪ひしめくパキスタンの格ゲー界「でも、世界で戦えない」その理由 無名のパキスタン青年、栄光への道

7/19(金) 7:00配信

withnews

 強豪ひしめく格闘ゲームの世界大会。その大舞台でいきなり優勝したのは、無名のパキスタンの青年でした。それだけでもインパクトがあるのですが、優勝後言い放ったある言葉が話題になりました。「パキスタンには強い選手が、まだまだいる」ーー。「まるで漫画のような展開」と話題になった青年を取材し、withnewsで記事を配信したところ、大きな反響を呼びました。withnewsは彼やパキスタンのことをもっと知ってもらいたいと思い、彼のこれまでの半生をストーリーとして漫画にすることにしました。漫画「アルスラン戦記」、第2回です。

【マンガ本編はこちら】強豪ひしめくパキスタンの格ゲー界 「でも、世界で戦えない」その理由とは…

彼の名は「アルスラン」

 2019年2月、福岡で行われた対戦格闘ゲームの世界大会で優勝したのは、無名のパキスタン人の青年。しかし、それよりも彼が注目されたのは、優勝後のコメントだった。「パキスタンには強い選手が、まだまだいる」ーー。

 彼の名は、アルスラン・アッシュ。パキスタン第2の都市、ラホール出身の23歳。格ゲーに出合ったのは、12歳のとき。鮮やかな画面に引き込まれゲームを始めると、すぐに成績がついてきた。人並み外れた反射神経、それがアルスランの才能だと気付く。

アルスランの強さの秘訣

 アルスランの家には、ゲーム機もパソコンもなかった。唯一の練習の場になったのが、ゲームセンターだった。

 ラホール市内には、いくつものゲームセンターがあった。毎日、放課後にゲームセンターを回り、プレーヤーたちと勝負の日々。通常は5~6時間ほど対戦、試合の前になると8時間練習に費やした。

 さらに、アルスランの強さの秘訣は「旅」にあった。

 国内の様々な都市を旅して回った。目的地は、やはりゲームセンター。相手が強かろうが、ビギナーだろうが、片っ端から地元の鉄拳プレーヤーに試合を申し込んだ。

 その理由は、初対戦の相手のあらゆる動きに反応できるようになるため。むしろビギナーの方が、見たことのないような動きをしたり、奇策に出てきたりする。

 その動きに対応し、より多くのプレーヤーを知ることで、技のレパートリーを広げてきた。

 どれだけ強くなろうとも、常に新しいことを学べる環境を追い求めるーー。アルスランの勝負への姿勢は、簡単に真似できるものではなかった。

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最終更新:7/19(金) 7:00
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