ここから本文です

急発進抑制へ補助制度 県安協、70歳以上対象 9月1日開始

7/17(水) 9:00配信

茨城新聞クロスアイ

高齢運転者による交通事故が全国で相次いでいることを受け、県交通安全協会(曽雌(そめ)哲雄会長)は16日、水戸市東野町の協会内で記者会見を開き、9月から、ブレーキとアクセルを踏み間違えた際に急発進を抑制する後付け装置の設置費用の一部を補助することを明らかにした。満70歳以上の1人につき約1万円を補助する。同様の補助事業は東京都など自治体で導入の動きがあるが、交通安全協会が行うのは全国で初めて。曽雌会長は「高齢者が安全に運転できる環境づくりの火付け役になれれば。1件でも悲惨な交通事故が減るように」と補助の活用を呼び掛けた。


対象となるのは「急発進制御装置」と呼ばれる後付け商品。装置本体を含む取り付け費用は車種によって約3万~20万円と幅がある。正確な補助額は未定だが、1人につき約1万円を補助する。満70歳以上が所有する本人名義の車1台に適用される。

同協会がドライバーの安全対策で補助金を交付する公益事業を行うのは初めて。会見で同協会の担当者は「運転する本人だけでなく、その家族や事故の被害者を守るために事業の開始を決めた」と狙いを説明した。当面の予算として100万円を計上したが、申請が多くなった場合、追加の予算を検討する方針。

申請受け付けは、県内28カ所の地区協会の窓口で9月1日から始める。対象は、同日以降に取り付け作業を行った車。申請には、免許証のほか、本人名義の車であることを証明する車検証と、装置を取り付けた際に発行される領収証が必要となる。

補助金は実際に車に装置が取り付けられていることが確認でき次第、即日現金で交付されるという。

県警交通総務課によると、2014~18年までの5年間で、県内で65歳以上の高齢運転者がブレーキとアクセルを踏み間違えたことによる事故は計207件発生。今年も6月末時点の上半期で10件あった。県外では、死者が出るなど重大事故につながっている。高齢運転者の事故は社会問題となり、県内でも喫緊の課題となっている。

こうした状況に、全国の自治体で補助事業に乗り出す動きが出ている。東京都は7月31日から同様の装置を取り付ける高齢運転者に10万円を限度に費用の9割を負担する。 (海老沢裕太郎)

茨城新聞社

最終更新:7/18(木) 17:05
茨城新聞クロスアイ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事