ここから本文です

佐野勇斗「新たなM!LKの一面を感じてもらえる曲」 7人のリアルを詰め込んだ夏ソング

7/17(水) 20:00配信

エキサイトミュージック

 
M!LK/7月17日にニューシングル『かすかに、君だった。』をリリース
7人編成として生まれ変わってから約1年。シングルとしては8か月ぶりとなる「かすかに、君だった。」を完成させたM!LK。清涼感のある瑞々しいトラックに乗せ、胸の中のもやもやした感情を包み隠さず吐き出す歌詞は多くの共感を集めそう。表現力もグツと増し、サウンド的にも幅広い今作は7人の意欲的で前向きな姿勢がかいま見える。この作品に込めた熱意や、今のM!LKについての想いについて、時にまじめに、時に“わちゃわちゃ”楽し気にたっぷりと語ってくれた。

取材・文/橘川有子  撮影/川島彩水
編集/田上知枝(エキサイトニュース編集部)

■新曲は地中海で泳いでいるイメージ

――「かすかに、君だった。」はレコーディングしたときから、表題曲として決まっていたのですか?

吉田仁人(以下、吉田):はい。最初にもらったときに、これがシングルだよって言われたんだよね?

曽野舜太 (以下、曽野):そうだっけ?

塩崎太智 (以下、塩崎):何曲かいただいて、みんなが歌った後に「かすかに~」がタイトル曲にするって決まったんだと思うよ。

佐野勇斗(以下、佐野):うん、そうだった。歌ってキーをチェックしたりして、それを聴いた後に総合的に決めたんだと思います。

塩崎:レコーディングはみんなで一斉に録るわけじゃないので、イメージを合わせるために歌入れ前に映像を見せてもらいました。

宮世琉弥 (以下、宮世):あの映像って、地中海だっけ?(一同、頷く) その海で泳いだりしているイメージをしてくださいって……。


吉田:それって、カップリングのほうの話じゃない?

曽野:カップリングもだけど、全体的にもそういうイメージだったと。レコーディングでは一度にたくさん歌うし、僕は少し声が枯れやすいみたいで、いつも喉のケアが欠かせないんです。スタジオの共有スペースにスタッフさんがのど飴や喉をケアするものを用意してくれて助かりました。

吉田:ああ、そうだったよね。

曽野:それを見て、歌入れは一人でもチームみんなで作り上げているんだなって思いました。

板垣瑞生(以下、板垣):うん。個人的には、今回はいままでとは違う歌声に挑戦できたので、面白かったですね。(山中)柔太郎の歌声が入った状態で僕はレコーディングできたんですが、それがいい感じだったので、この雰囲気を大切にしながら歌いたいなと思いました。

山中柔太朗(以下、山中):僕はAメロの歌いだしの担当で、歌入れも最初のほうだったんです。歌の頭の声って曲の雰囲気を決める大切な役目だと思ったので、事前に何度も何度もトラックを聴いてイメージを膨らませたし、何度も録り直しをお願いして納得いくまで歌わせてもらいました。

佐野:僕は少し難しい歌だなって思いました。タイトルもストレートというよりは少しふわっとしてるし、歌詞もいろんな取り方ができるので、どう解釈して歌えばいいだろうって。説明してもらって納得できたので、気持ちを込めて歌うことができました。

吉田:僕は歌っていて、サビが特に突き抜ける感があって気持ちがいいなと思いました。自分が歌ったときに感じた爽快感を、聴いてくれる方もCDを通して感じていただけたら嬉しいなと思います。

■塩崎大智の顔が出てくる仕掛けのジャケット

――ミュージックビデオ撮影はいかがでしたか?

吉田:「テルネロ」でも使ったけど、ドローンで海とか広い画も撮ったし、僕らがただ楽しんでいるところを撮影してもらったりもしました。制服も着てないし。映像の僕らが楽しそうだから、より歌詞がすっと入ってくるといいなって。ダンスシーンが少ないMVだよね。

佐野:そうそう。サビくらいだよね、みんなで踊っているのは。“わちゃわちゃ”している感じがたくさん映っていると思います。

板垣:M!LK全員が旅行ではないけど、どこかに出かけたみたいな。ジャケット写真ともまた違った雰囲気ですね。美しい作品だと思う。


宮世:ジャケットにもいろいろ仕掛けがあるんですよ。

曽野:おおっ。なんだっけ? 言っちゃって!

宮世:A、B、Cの3タイプあるんですけど、それらを重ねるとハートになるんですよ。

佐野:でも、それだけじゃ終わらないみたいで……。

全員:ええ! そうなの?(わざとらしくざわつく)

佐野:うん。(塩崎)太智の顔が出てくる(笑)。

全員:爆笑

吉田:いろいろ楽しい仕掛けがあるので、見つけてほしいですね。

山中:それぞれの写真にも物語があるんです。TYPE-Bは、出会ったばかりで互いを知らない状態。別のバージョンでは、アーティスト=M!LKとして撮っている、とか。

板垣:今回は、アーティストとしての僕らも見てもらいつつ、素顔の僕らも見てほしいというのがテーマなんですよ。

吉田:そう。もしもM!LKが学校にいたら、みたいなイメージ。だから制服を着て、学校で撮影しているんです。

塩崎:制服もそれぞれキャラに合わせて、全部違っていて。

吉田:僕は”真面目”なスタイリング(笑)。スタイリストさんから「仁人は、絶対これだから」って断言されました。気に入ってます(笑)。

曽野:あと、水がテーマにもなってるんです。だから、雨とかプールサイドで撮ってます。

■山中の考えた独創的な振り


――カップリング曲も含め、とても夏らしいシングルですよね?

吉田:ありがとうございます。「TOUCH THE SUN」は夏っぽくてめちゃめちゃいい感じです。歌詞もしっかり聴いてもらいたいです。(宮世)琉弥も大好きだよね。

宮世:はい。4曲ともそれぞれ違うけど共通点があって、計算されてるなって。

板垣:(冷静に)これまでのシングルだって計算されてたよ。

全員:あはは。

板垣:でも琉弥が言ったみたいに、バランスがいい。

曽根:「GottaGetUp」はEDMでカッコいい感じですね。

吉田:全員で歌いつないでいるんです。この曲は、最初からどこを歌うか歌割も決まってたよね。

板垣:完成したものを聴いて、素敵な気持ちになりました。1年前にはなかったチームワークができてるんだなって。

佐野:そうだね。あと、この曲って洋楽っぽい感じがするなって思ったんだけど。

山中:そうだね。最初に高音がきれいな2人が続いて歌って、聴いていても気持ちがいいんですよ。


吉田:朝のプレイリストに入れてほしい曲です。レコーディングでは、僕らがイメージをつかみやすいように、マネージャーさんが(コントロールルームから)片手でPCを持って僕らに映像を見せながら、もう片手は「ここはフェスか」ってくらいにすごく振って盛り上げてくれて(笑)。

山中:僕は絶対に笑っちゃうから、全力で「大丈夫です」って断りました。

曽野:あの振り、めっちゃ受けた(笑)。

――曽野くんはカップリング曲「MAGIC CARPET」で”大魔王”になったとか?

曽野:そ、そ、そうなんです……か? 別の人なので、よくわからないです……。

吉田:そういう設定にするの?(笑)

板垣:民族音楽っぽいよね。

宮世:インド音楽と今の音楽が混ざり合った感じじゃない?

吉田:映画『〇ラジン』っぽいね。

佐野:それ、もろ言ってるよ(笑)。シングルの曲どれもが今までのM!LKにはなかった振り幅の曲だと思う。

吉田:うん。僕らとして”攻めてる”感じがいいよね。振り入れとかはこれからだけど、この曲は難易度高めのカッコいい振りがきそうで楽しみ。

曽野:たしかに難しいのが来そうだね。


山中:僕は踊りを考えるのが好きで、新曲をいただくと毎回自主的に考えます。今回も真剣に考えてみました。

佐野:けど、それがダサいんですよ(笑)。

全員:爆笑

山中:(めげずに)舜太くんが「ハハハハハ」って笑うところは、(吉田)仁人くんが四つん這いになってその上に座るっていうのをイメージしてます。

吉田:なんで俺が四つん這いなんだよ(苦笑)。

塩崎:そういえば、これまで誰かが考えた振りが採用されたことってないよね?

板垣:これからはあっても面白いかもね。

――振り付けの飲み込みが早いのは誰ですか?

吉田:(塩崎)太智は早い。覚えると「じゃあ、お先に失礼します」って必ず言う(笑)。

山中:(笑)。新しい振りを覚えるのって楽しいなって思う。

吉田:そうだね。

佐野:僕は、苦手です!(きっぱり)

吉田:そういえば毎回、「この振り、苦手なんだよ」って言ってる(笑)。

佐野:「この手のジャンルは苦手」って言ってるんですけど、結果オールジャンルになりました(笑)。

吉田:そう言いつつ、全員のスキルが上がってるなって思うよ。

■コントか!


――パフォーマンスの質がめきめきアップしているのは、春のホールツアーでも感じました。9月のツアー『Summer Re:Fresh』はどんなツアーになりそうですか?

佐野:えっと、春ツアーはお陰様で成功しましたが……、次のツアーも成功させたい。今回はライブハウスでのツアーなので、緩急をつけたいですね。みんなで盛り上がりたいし、ちょっと変わった演出もしてみたいなって思ってます。

吉田:「Re:Fresh」のReにいろんなヒントが隠されているんです。リニューアルとかリプレイとか、最近僕らを知ってくださった方にも5人のころのM!LKも知ってもらえたらいいなと思うし、原点回帰という想いもあったりします。今は、どんな曲をやりたいかセットリストを考えているところで、お客さん全員を楽しませられるものにできるようみんなで考えて作り上げたいです。

宮世:ツアーをまわる頃って、結成から1年が経ってる。1年でこんなにぎゅっとなるんだなって思うとすごいね。学校の友達じゃ、そうならないかもって。

吉田:4人いるところに新たに入ったというのが、友達関係とは違うだろうし。

板垣:年齢も結構差があるからね。

――喧嘩することも?

板垣:しますよ(にやり)。

吉田:するっけ?

佐野:おれのタピオカ飲んだろっ!

吉田:だって、いいっていったよ。(しばし2人の言い合いが続く)

塩崎:(冷静に傍観)なんか、テレビのコントとか見てるみたい。一瞬、グループ卒業した気分になった(笑)。

全員:爆笑

■詐欺師か!


――では改めて、渾身のシングル『かすかに、君だった。』のアピールを全力でお願いします。

佐野:今回は夏ソングだけど涼し気だし、陰陽のどちらかで言えば、ある意味「陰」なのかなって。新たなM!LKの一面を感じてもらえると思うし、ライブとかで歌うとラブソングなんだけど悩める方に救いの手を差し伸べられるような優しい曲になっていると思うので、好きになってもらえたら嬉しいです。

山中:歌詞はただ明るいだけじゃないけど、サウンドは力強さもあって前向きさもある。僕らの世代だから歌える歌詞だと思うし、世代の近い方にはすごく共感してもらえるだろうなって。そうじゃない方も何かを感じていただける、奥行のある楽曲だと思うので、たくさんの方に聴いてもらいたいです。

板垣:今までは、み!るきーず(M!LKのファンの呼称)だけや、僕らと近い世代に向けて歌うことが多かったと思うけど、今回はもっと幅広い人に届く曲になったんじゃないかなって。ここまで刺さる”えぐい”歌詞は今まであまり歌ったことがなかったし、それをどう受け止めてもらえるかわからないけど、響いたら嬉しいです。

宮世:最初に聴いたときは、これが表題曲なんだってちょっと不思議な感じがしたんですよ。でも、ちゃんと聴いていくと歌詞が深いというか、ストレートにわかりやすい歌詞じゃない。聴く人それぞれに受け止められるのかなって。夏って普通はもっと「ぼわっ、ばぁーん!!」みたいな。

全員:爆笑

吉田:急に何それ? 文字で全然伝わんないよ(笑)。

宮世:夏だけど、涼しさが届けられるんじゃないかなって。ソロのパートも今回はみんな多いので、そこもチェックしてもらいたいです。

曽野:僕から言いたいのは、騙されたと思って1回聴いてほしい、ですね。

佐野:詐欺師か?(笑)

曽野:そう思われてもいいので、聴いてほしい。それくらい良い曲なんですよ。1回聴けばきっと好きになってもらえると思うし、今の僕らのリアルを詰め込んだ玉手箱みたいなシングルになってる。聴けば聴くほど中毒性があると思います。

板垣:それはたしかにそうだね。

塩崎:表題曲をはじめ、カップリングもいろんなタイプなので、どれか必ず「これ、好き」って思える曲に出会えるのかなって。自分なりの好きな曲を見つけてほしいです。


――では、リーダー最後にびしっと締めてください!

板垣:仁人は、もういいんじゃない?

吉田:(笑)。言わせてよ~。今回、これまでのM!LKとの違いを感じる、新しい曲にチャレンジできたと思っています。ここ1年、7人になってからはずっと新しい音楽に挑戦してきているので、またここで違う扉が開いたなって。タイトル曲は思春期とかを思わせる歌詞だけど、そうじゃなくても、頑張って生きてれば生きているほど染みる歌詞なんじゃないかなって思います。このシングルが夏の暑い季節に、涼んでもらえる場所になったら嬉しいなって思います。

最終更新:7/25(木) 11:15
エキサイトミュージック

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事