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【特集】食物アレルギーと大災害 “災害弱者“アレルギー児を守る「防災ハンドブック」を作った思い

7/17(水) 14:05配信

MBSニュース

アレルギーの子を持つお母さんたちが、災害時に自分たちの身を守るための情報をまとめたハンドブックを作りました。食物アレルギーを発症するのは小さな子どもが多く、災害が起きた時に公的支援が届きにくいといいます。ハンドブックを作るきっかけとなったのは1年前の西日本豪雨です。

配給されたのはパン 「アレルギー児は食べることができません」

去年、西日本を襲った豪雨災害。九州から中国地方にかけて約10日間、降り続いた雨は河川の氾濫や家屋の浸水、土砂災害を各地でもたらし、平成最悪の水害となりました。ライフラインが寸断され、被災地に救援物資を運ぶのも難しい状況のなか、あるメッセージがSNS上に流れました。

『断水3日目、市はアレルギー対応食品を備蓄していないようで、個人の備蓄も底をつきそうです。配給されているものは水とパンですがアレルギー児は食べることができません』(SNS上の書き込みより)

メッセージを見た大森真友子さん。大阪にある食物アレルギーの患者会「LFA食物アレルギーと共に生きる会」代表です。

「広島の三原で連絡を取り合っていた会からこういうSOSがあったりして、リアルタイムにどういうものがないとかあるとか、受け取れるか情報が来たので…」(LFA食物アレルギーと共に生きる会・代表 大森真友子さん)

大森さんは一人息子が重い乳アレルギーで、わずかな量を口にしただけで呼吸が苦しくなったり発熱したりするなど、重いショック症状を起こす場面が何度もありました。アレルギーの子どもたちが安心して暮らせるようにと、5年前に患者会を立ち上げました。

被災地から届いた“SOS”

去年の豪雨災害でSNSを発信してきたのは、広島県三原市にいる知り合いの患者会の代表で、大森さんはすぐ必要な支援はないか尋ねました。すると…。

【三原市の患者会代表のメッセージより】
『本日は4件のSOSありました。離乳食が足りません。おかゆはあるけどおかずになるものがありません。』
『断水3日目、4歳のお子さん、おう吐を繰り返しています。』
『卵、乳、小麦アレルギーの1歳児、発熱している。断水4日目、水を使わず食べさせられるものが欲しい。』

次々に被災地にいる食物アレルギーの子どもたちの状況が寄せられてきたのです。大森さんは交流のある国内の6つの患者会に連絡し、必要な支援物資を調達し合い、確実に送ることのできる搬送ルートを探して届けました。

「混乱の時、個人がバラバラで支援すると本当に必要なものが届かなくなる問題があるので、パラパラとは送れない。」(大森真友子さん)

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最終更新:7/17(水) 14:05
MBSニュース

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