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絶滅寸前!「黄色いカレー」

7/17(水) 17:29配信

メシ通

黄色いカレー。
カレー粉と小麦粉を中心に作られた昔ながらのカレーで、今や絶滅危惧種と言えるメニューだ。
この黄色いカレー、ときどき無性に食べたくなることがある。
芸術的な色合いのルーからもたらされる味は、いまのカレーにはない香ばしさとスッキリ感を持つ。
その黄色いカレーの中でも、特においしいとひそかに評判の店があると聞きつけ、日比谷線で入谷駅に降り立った。

「家ではお代わりするでしょ?」ルーの継ぎ足しが名物、創業45年の老舗カレー店「コロンボ」に行ってきた

人呼んで「世界一おいしいそば屋のカレー」

下町にあるそのお店は1892年(明治25年)創業の「東嶋屋」。
ときに「世界一おいしいそば屋のカレー」を出す店としても語られる。

落ち着ける雰囲気の店内です。

30年ほどこの店で働き続ける中尾尚子さん。
黄色いカレーがいつから提供されていたかはわかってないが、100歳近いお客さんによると、少なくとも昭和のはじめからあったようだ。
そこで、ずっと変わっていない黄色いカレーの作り方を少しだけ見せてもらった。

ルーが……黄色い!

材料はラードと小麦粉と、SBの赤缶カレー粉を使い、ある工程(企業秘密)をはさむことで、カレーがより黄色くなる。

ルーは少しずつ溶かしていくが、寒い日はルーが固まりやすいため、より小刻みに溶かしていく。

ラードを使っているため作り置きだと固まってしまうので、注文が入るごとに一つ一つ手間をかけて作っている。
持ち帰りもご近所以外はお断りと、できたてで食べるのがいちばんのカレーだ。

辛さではなく、風味を味わうカレー

黄色く、美しい。
しばし見ていたくなる。
黄色いカレーと言っても、もっと茶褐色が混じるものは今もよくあるが、ここまで黄色いものはもうなかなか出会えないだろう。

冷めないうちに早く食べたくなってきたので、急いでカメラをスプーンに持ち替えた。
思い切り口に含むと、たっぷりのルーから豊潤なおいしさが伝わる。
辛さではなく、カレーの風味を口いっぱいに味わうためのカレーだ。
大きめの豚肉と、玉ネギだけのシンプルな具材。
あとはひたすらルーとごはんの味を堪能する、ストロングスタイルでいただく。
もともとは年配者から静かな支持を集めていたメニューだったが、評判が広まった今では遠方からのお客さんも増えて、一日中カレーばかり作ることもあるそうだ。

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最終更新:7/17(水) 20:00
メシ通

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