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高齢化で解散危機、集落に支援員配置 維持活動に参加

7/17(水) 15:18配信

福井新聞ONLINE

 少数の高齢世帯で構成する福井県福井市内の自治会が昨冬相次いで解散したことを受け、市は7月16日、自治会運営を支援する「特定集落支援員」4人を中山間地域の小規模4集落に配置し、辞令を交付した。4人は草刈りや水道の管理といった集落を維持する活動に参加し、集落の状況を把握して行政との連絡調整役を担う。

 支援員が配置された集落は、殿下地区の別畑町(3世帯9人)、二ツ屋町(6世帯11人)、水谷町(4世帯11人)と、美山地区の赤谷町(3世帯5人)。

 市役所で辞令交付式があり、前田和宏総務部長が「中山間地域では世帯数の減少や高齢化で存続が難しい集落も出てきている。集落の実情に合わせた支援に取り組み、地域コミュニティーの存続に力添えをお願いしたい」とあいさつした。

 別畑町の支援員を担う男性(33)は別畑町で生まれ育ち、結婚を機に8年ほど前に実家を離れ新居を構えたが、今も2週間に1度は古里に帰っている。「何もないところだが、生まれ育って遊んだ場所なのでなくなるのはさみしいし、墓守もしなければならない」と話し「通りから集落に入る道の草刈りや、簡易水道設備の確認を担いたい」と語った。

 水谷町の支援員男性(41)は10年ほど前に東京からUターンし、実家でソフトウエア関連の仕事をしている。自治会長の父親は地区の役職も掛け持ちし、地域おこし活動にも取り組んでいるという。「集落で自分が一番若いので、できる限りサポートしたい」と意気込んだ。

 支援員は、市内の中山間地域にある10世帯未満の27集落のうち4集落に先行して配置した。市は集落の出身者や、近くの集落の住民を支援員に想定していたが、集落による人選の結果、4人中3人が集落の居住者となった。報酬は月1万円で市が支払う。

 市内の自治会を巡っては昨冬、美山地区と日新地区の2自治会が解散した。ともに少数の高齢世帯で構成し、地区などから割り振られる役職を担いきれなくなったことが要因とみられる。

最終更新:7/17(水) 15:18
福井新聞ONLINE

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