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夏休みに行きたい美術館リスト(首都圏編)

7/17(水) 12:22配信

美術手帖

「クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime」 (国立新美術館)

夏休みを利用して訪れたい、編集部が注目する展覧会を地域ごとに5つずつピックアップ。第1回は首都圏編をお届け。

フランス現代美術を牽引するクリスチャン・ボルタンスキー。その初期作品から最新作までを網羅できる国内最大規模の回顧展「クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime」が、大阪の国立国際美術館に続き、東京の国立新美術館に巡回している。

子供の肖像写真と電球を祭壇のように組み合わせ、宗教的な問題への意識を促した代表作のひとつ「モニュメント」シリーズをはじめ、初期の映像作品《咳をする男》(1969)や、《保存室(カナダ)》(1988)などが並ぶ本展。ボルタンスキーは、本展が巡回する3会場(国立国際美術館・国立新美術館・長崎県美術館)の差異に注目し、各会場に合わせたインスタレーションを手がけている。

また現在、ボルタンスキーは、東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京でも個展「アニミタス・ツー」を開催中。作家活動の核となる作品を、2つの異なる空間で堪能できる機会だ。

「塩田千春展:魂がふるえる」 (森美術館)

空間に糸を張り巡らせた展示や、履き古された膨大な数の靴を使った展示など、没入型のインスタレーションで知られる塩田千春。現在、六本木の森美術館では、その20年間の活動を振り返る塩田の大規模個展「塩田千春展:魂がふるえる」が開催されている。

塩田が本展のオファーを受けたのは約2年前。しかしながらそのオファーがあった翌日、12年前に患った癌が再発していることが発覚し、塩田は闘病を続けながら本展の準備に注力してきたという。

塩田が死と寄り添いながらつくり上げたこの展覧会は、総展示作品数113点、うち18点が新作で構成されている。作品を通じて「生きることとは何か」を探ってきた塩田の作品から魂の機微を感じ取ってほしい。

「高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの」 (東京国立近代美術館)

『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』などのスタジオジブリの映画作品や、『アルプスの少女ハイジ』をはじめとするテレビシリーズを手がけた高畑勲。

日本のアニメーション界に大きな足跡を遺しながら、2018年に逝去した高畑の没後初となる回顧展「高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation」が、竹橋の東京国立近代美術館で開催されている。

本展は、高畑の仕事を60年代から時系列に沿って紹介。優秀なアニメーターや美術監督らが携わってきた絵コンテ、背景画、レイアウト、色彩設計などの膨大な資料が、高畑直筆の企画ノートとともに展示されている。

自身では絵を描かない監督として知られる高畑の「演出」とは何か? 本展では、高畑が様々なクリエイターと協働しながら、数々の名作が生み出すまでの軌跡をたどることができる。

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最終更新:7/17(水) 12:57
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