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“夢の国“だと信じた日本で見せた悔し涙。留学生の彼女に学校は「事実無根」

7/17(水) 17:55配信

BuzzFeed Japan

『日本で大きな夢を見よう!!!』『いますぐ飛び立て、支払いはあとで良い』...FaceBookで見つけた広告には、そんな言葉が並んでいた。広告を見た彼女は、日本を「夢の国」だと信じ、息子を家族に託して留学生として来日した。しかし、思った通りにことは進まなかったという。在学した日本語学校を運営する会社を相手取り、6月26日に裁判を東京地裁で起こした。学校側は、「全くの事実無根」として、全面的に争う姿勢だ。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

いったい両者の間に何があったのか。彼女と日本語学校側の主張とは。

彼女は、30代のフィリピン人女性だ。

フィリピンで介護士と看護師の資格を持ち、化学工場内にある医務室で看護師として働いていた。

2017年、上述の広告を知人から紹介され、フィリピン現地の企業(ブローカー)から勧誘を受けたという。

そして、留学生として来日後、訴訟を起こすに至った。

訴状に書かれる経緯と労働実態

訴状に記載された経緯はこうだ。

彼女は2017年7月頃、フィリピン現地のブローカーから「日本円にして約3.2万円払えば、日本に留学できる。食費、寮費はタダ。ホテルのような環境に住める。今後の生活をよくできる」と勧誘されたという。

その勧誘を信じた彼女は、日本への留学を決意した。

しかし、実際には約3.2万円ではなく、ブローカーから追加費用として「21万円」の支払いを求められたという。

彼女はすでに来日の準備をしており、途中で辞めても返金されないため、やむを得ずこれを支払った。訴状はこう続く。

《その後、さらに追加費用を求められ、貯金から支払えなくなったため、(ブローカーから)11万円を借り入れた。結局、原告は来日時の航空券6.5万円を含めた総額30万円弱を貯金から捻出し、その上約11万円の借金を負って来日することになった。》

彼女は2018年4月に来日後、神奈川県内の介護施設で就業し、施設の運営会社の寮で寝泊まりした。同時平行で日本語学校にも通った。

そんな中、働いた介護施設で「無休労働等、数々の違法行為をされたため」、2018年12月頃、施設を運営する企業に抗議したという。

訴状で、こんな労働実態だったと訴えている。

(1)法律上、来日する留学生に許可されているのは、週28時間までの就業であるにもかかわらず、施設側は「週28時間を超えて原告を稼働させていた」「超えた分を『ボランティア』として扱い、給与を支給しなかった」。そして、「寮費は無料であると言われていた」が、「毎月37時間分を会社の寮費3万5000円に充当する」などし、無料ではなかった。

(2)施設側は、日本語学校の最初の6カ月間の授業料として、「来日時に、原告に対し、強制的に33万円を貸し付けたことにした」。そして、借金の返済として、給料から「毎月約12000円が一方的に天引きされ、支給されなかった」

(3)夜勤の場合、稼働時間は午後5時から翌午前9時まであり、12時間労働プラス4時間の休憩時間であったが、介護施設の各フロアには1人しか従業員がいないため、「休憩は全く取れなかった」。そのため、「休憩時間とされた毎日4時間分が未払いとなっていた」

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最終更新:7/17(水) 19:24
BuzzFeed Japan

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