ここから本文です

Facebookのリブラは安全性の基本コンポーネントが欠けている

7/17(水) 17:46配信

CoinDesk Japan

フェイスブック(Facebook)は「世界経済を変える」という目標を掲げて仮想通貨「リブラ(Libra)」を発表した。

これは崇高な目標だ。だがリブラ・プロトコルとそのエコシステムを記述した技術文書をレビューした後、私はフェイスブックはユーザーセキュリティの基本的なコンポーネントを置き去りにしたと感じている。具体的には、以下の4点だ。

・秘密鍵の保護
・ユーザーの同意の証明
・非中央集権的コンプライアンス
・グローバルプライバシー

ユーザー保護とトランザクションのエビデンスを顧客体験として統合するためのビジョンとアーキテクチャーを提供することは、技術的リーダーとしての我々の役割。そうすることによって、コストを削減し、グローバルなオートメーションを実現する仮想通貨の新しいモデルがもたらされる。

仮想通貨の実現に向け、リブラがサポートすべきことは、リブラ・ネットワークにおけるすべてのトランザクションがその目的と意図を持ち、規格に準拠していることを証明可能にすること。オンライントランザクションにおける購買意向の記録は質的に、実店舗での購入と同じくらい明確で、強固なものになると私は考えている。

仮想通貨は国境を越え、オープンで、グローバルでなければならない。すべての人、すべてのモノのトランザクションをサポートしなければならない。これを可能にするために、必要なコンプライアンス(定められた手順に沿った手続き)とコントロール(管理)の中心にグループまたはコミュニティーを形成する必要がある。

コントロールが適切であることの証明はチェーンに送られるすべての命令に含まれ、それはブロックチェーン上に数学的に永久に記録される。必要な人には、コンプライアンスを証明するエビデンスが提供される。

仮想通貨の新しいモデルは、現在の医師の診断書のように機能するはずだ。

つまり、信頼できる第三者がリアルタイムに私の子どもの健康データを解析し、その結果は学校に送られ、子どもが病欠であることを証明する。学校がインターネットと同様のコンプライアンスモデルを採用すれば、生徒の医療データにリアルタイムにアクセスし、AI(人工知能)を使ってその生徒を休ませるべきか否かを判断できるようになる。そうした「許可」の非中央集権的モデルは、プライバシーが組み込まれたグローバル市場の繁栄をもたらし得る。

私は、ブロックチェーン上の「許可」は、命令がチェーンに送られる前に実行されるコントロールマニフェストのハッシュ(安全性の確認などに使わるデータ)だと考えている。マニフェストはコントロールのマークルツリー(Merkle tree=トランザクションのデータを要約する技術)であり、すべての手続きはハッシュのみで証明可能であることを保証する。マークルツリーは、エビデンスを数バイトにまで減らし、トランザクション内に簡単に組み込むことができる。

そしてマニフェストは受信者、あるいは管理のすべてのエビデンスを知る必要がある者に安全に共有される。

1/3ページ

最終更新:7/17(水) 17:46
CoinDesk Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事