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【シリーズ/徹底分析】進化した石川佳純 打倒中国の鍵となる“ハイリスクな戦術”とは<オーストラリアオープン>

7/18(木) 16:03配信

Rallys

<ITTFワールドツアープラチナ・オーストラリアオープン 2019年7月9日~7月14日>

白熱した試合をラリーズ独自の視点で振り返る、【シリーズ・徹底分析】。

今回はワールドツアープラチナ・オーストラリアオープンで、石川佳純(7月世界ランキング6位・全農)が世界ランク1位の陳夢(チェンムン・中国)を破った試合を振り返る。

近年、中国選手への勝ち星のなかった石川。伊藤美誠や平野美宇など、若手選手が結果を出す中で、「ずっと悔しい時期が続いていた」と試合後のインタビューで語っていた。

そんな石川が今回、金星を挙げたのは偶然ではない。そこには、打倒中国への鍵となる2つ勝因があった。

オーストラリアオープン2019 女子シングルス準々決勝:石川佳純 vs 陳夢

<スコア>
〇石川佳純 4-3 陳夢(中国)
6-11/6-11/13-11/6-11/11-8/11-5/11-5

1:台から離れない連続フォアハンドカウンターで攻めの姿勢を貫く

序盤、第1・2ゲームは世界ランク1位、陳夢の強烈な両ハンドドライブに押され、石川はあっという間に2ゲームを奪われてしまった。

しかし、石川は試合序盤から台から全く離れず、ミドル付近に来たボールはフォアハンドでカウンター。加えて、陳夢より積極的に回り込み、プレッシャーをかける。

石川が全く台から離れないのに対して、鋭いカウンターにひるんだ陳夢はやむを得ず中陣に下がって対応する。強気の姿勢が功を奏し、第3ゲームを石川が奪取した。

2:ミドル→両サイドを速攻で狙い、短いラリーで得点する

第3ゲームを奪取した石川だが、第4・5ゲームは陳夢が息を吹き返し、ゲームカウントは1-3。石川は追い込まれてしまった。

ここで、石川はある戦術を貫いた。陳夢のミドル付近を狙い、陳夢を台の中央付近に寄せた。その後、すぐに両サイドを切るような鋭いドライブを打ち、速攻でラリーを決める、というものだ。

以前の石川は、ラリーで粘って得点を取ることが多かった。そのため、バックハンド対バックハンドのつばぜり合いからラリーを開始することが多かったのだが、この試合は違った。

中国選手に先手を取られてしまえば、一巻の終わりであるハイリスクな戦術ではあるが、まさに対中国の理想の形であった。

石川はゲームカウント1-3と追い詰められながらも、全く台から離れず、ハイリスクな戦術を続けていた。結果、陳夢は終始石川に押され、石川は最終ゲームで3-3から7連続ポイントを奪い、一気に勝負を決めに行けたのだ。

試合後のインタビューでも「今日勝てばオリンピックにグッと近づくと思って、最後の一本まであきらめないように自分に言い聞かせてプレーした」と語った石川。東京への強い思いが、石川の進化を大きく後押ししたのかもしれない。

ラリーズ編集部

最終更新:7/29(月) 16:56
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