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優しすぎて会社を辞められない若者問題、親にも会社にも「申し訳ない」

7/18(木) 11:01配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

キャリアコンサルタントとして就活生のキャリア相談に乗っていると、「優しすぎる人」に遭遇することがある。

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ちょうどこの時期は、就活生の中に内定を取り始める人が増えてくる。キャリア支援をしていた就活生から「行きたかった企業に受かりました!」という吉報を受けて、安堵したのも束の間、後日、「親が反対しています」と相談にくることがある。ここまでは、よくある話だ。

なるほど、A社に行きたい就活生とA社に行かせたくない親とで戦っているのか、と。だが、就活生からの話を聞き進めると、その構図ではないことに気付く。

望まぬ選択、親に申し訳ない

「親の希望しない企業に行くのはなんだか申し訳なくて」という発言だ。

その就活生は、自分の進みたい道を分かってくれない親を、どう説得するかに悩んでいたのではない。親の希望に沿うことができない申し訳なさに悩んでいたのだった。さらに難しいのが、こうした「優しすぎる人」は、本人が親と喧嘩することを望んでいないため、主張することをためらってしまう。

なぜ、自分の人生であるはずなのに、親の意見を聞いてあげられないことに対して自責の念を抱かなければならないのだろうか。確かに、親には自分が独り立ちするまでを育ててもらい、格別な恩がある。だから、親に対しては申し訳なくなる気持ちも分からなくもない。

かく言う私も、大企業を退職する時は、親から多少の反対はあり、「がっかりさせてゴメンね」という気持ちはあった。だからと言って、意思を曲げたことはないが。しかし、「優しすぎる人」は、親以外でもこの申し訳なさを発動してしまう。

社会人からキャリア相談を受ける中で、退職をしようかどうか悩んでいるという相談は多いが、「優しすぎる人」が決まって言うのは、「会社に申し訳ない」という発言だ。

例えば、退職したいと上司に伝えた時、「給与を上げるから」「定時で帰らせるようにするから」などといった好条件を提示され、引き止めに遭うケースがある。その時、退職の意思が揺らぎ、「ここまでしてくれる会社に申し訳ない」と思ってしまう人がいる。

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最終更新:7/18(木) 23:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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