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公取委の背中押したのはSMAPファン?BPOにSNS…声上げ続けたSMAPファンの3年間

7/18(木) 23:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

SMAPの元メンバーらをテレビに出演させないよう圧力をかけた場合は独占禁止法違反につながりうるとして、ジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けていたと報じられた。

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ファンの心境は複雑だ。「あの日」から声を上げ続けてきた3年間を振り返ってもらった。

無視され続けた3年間

「やっとだ……」

13年間、母娘でSMAPを見守ってきたAさん(52)は、スマホを握りしめたままつぶやいた。

2016年にジャニーズ事務所から独立した稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんら「新しい地図」のメンバーが、テレビ番組に出演しないようジャニーズ事務所から圧力をかけられているとの情報を受けて調査した結果、公取委が事務所を注意したという報道が7月17日夜に流れ、SNSのタイムラインを騒然とさせていた。

「注意」は違反行為を認定するには至らなかったが、公取委が防止のために行う行政指導だ。

Aさんは長女(19)が6歳のときに、ドラマ『西遊記』(2006年放送、フジテレビ系)で孫悟空を演じた香取慎吾さんを好きになったのをきっかけに、母娘でファンになった。

報道を見た長女は「みんな分かってたことじゃん」と、A さんと同じような反応だったという。

「独立以降ずっと『新しい地図』の3人はあからさまにテレビから無視されてきました。レギュラー番組は次々終了し、音楽番組の過去のヒット曲を振り返るような特集でも不自然に名前が出なかったり。彼らのこれまでの実績と影響力にふさわしくない暴力のような扱いに、ファンはずっと疑問と憤りを感じてきたんです。ようやくここまで来たかというのが今の率直な気持ちですね」(Aさん)

3人の独立後、香取さん出演の「SmaSTATION!!」「おじゃMAP!!」、草なぎさん出演の「『ぷっ』すま」、稲垣さん出演の「ゴロウ・デラックス」など、彼らが出演する民放のテレビ番組は次々と終了している。

芸能スキャンダルではなく労働・人権問題

報道を知ったAさんの脳裏に浮かんだのは、2016年1月18日に「SMAP×SMAP」の生放送で解散報道について謝罪した5人の姿と、それを見て、「SMAPが初めて間違えた」とつぶやいた長女の横顔だ。

当時さまざまな憶測が飛び交う中、その瞬間をテレビの前で正座して待っていた長女は「何を謝っているのか分からない」「そもそも謝る必要ないし」「しかも本音じゃないよね」とひどく混乱した様子だったという。

3人の独立後、前述したようなメディアの状況の中で、長女は音楽番組を見なくなった。

「公然と弱い者いじめが行われていることを、敏感に感じ取っているんだと思います。

娘にとってSMAPは遠くまぶしい存在なのと同時に、汗をかいて努力する姿も失敗した情けない姿も見せてくれる『誠実な大人』の象徴でした。

彼女は教師とうまくいかないことが多く、学校生活はあまり楽しいものではなかった。自分を支えて勇気づけてくれたSMAPが本人たちの意に沿わないような環境に置かれていることに、自身の学校生活をオーバーラップさせ、つらくなってしまったんだと思います」(Aさん)

AさんはSMAPの解散、その後の「新しい地図」の3人を取り巻くメディアの状況を「芸能スキャンダル」に矮小化させるべきではないと言う。

「公衆の面前であんな謝罪をさせ、その後もメディア全体で無視するような対応は、労働問題として、そして人権問題としてもっと論じられるべきでした。

メディアからも専門家からもそうした追及の声が多くは上がらなかったことが心から残念ですし、ポツポツと問題を指摘する声が上がっても、それがメディアで真剣に議論されることがなかったことがこわいです。

政権に忖度する報道姿勢と近いものを感じます」(Aさん)

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最終更新:7/19(金) 12:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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