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老後2000万円問題はピンチかチャンスか

7/18(木) 7:25配信

ITmedia ビジネスオンライン

 老後資金が年金以外に2000万円必要という金融庁レポートが話題になってから、そろそろ1カ月。国会答弁はともかく、国民の間では「年金だけでは足りないなんて、いまさら言われなくても当然」といった覚めた意見や、「これを機に資産運用を始めなければ」というまさに金融庁レポートの意図どおりの意見も見られる。

【画像】毎月3万円の積み立てを30年間行ったらどうなる?

 実際、ロボアドバイザー大手のWealthNaviでは、6月の口座開設数が前月比19%増。6月19日に預かり資産が1500億円を超え、7月11日には1600億円を達成するなど投資資金の流入が加速している。

 お金のデザインが運営するロボアドバイザーTHEOでは、「検索からの流入数が30%ほど増加している」といった変化があった。ファイナンシャルプランナーにチャットで相談できる無料サービス「お金の健康診断」についても、6月は相談件数が前月に比べ約5倍に増えた。「資産形成やお金についての興味関心や不安が、非常に高まっているのを感じている」(お金のデザイン)

 このように関心が高まる中、「どう運用したらいいのか分からない」という声もある。

 WealthNaviの牛山史朗執行役員は、長期に投資を行うことが重要だとアドバイスする。「積み立て始めるまでの期間が、若いほうが余裕があるので、どのくらい増やせるか、積立額を少なくしても同じくらい貯まる」

資産運用のシミュレータ

 WealthNaviでは資産運用のシミュレータを用意しており、積立額などを設定すると、将来の資産運用結果を予想することができる。例えば、20代の人が毎月3万円ずつ積み立てると、30年後の積み立て総額は1090万円だが、68%の確率で資産は2000万円を超える。

 30代の人が20年間積み立てる場合を見てみよう。同じく1090万円を積み立てるには月間4万5000円が必要だ。一方で、20年後に2000万円を超える確率は45%に下がってしまう。

 しかも、30年間の運用の場合、運用に失敗して積立額を下回ってしまう確率は10%以下だが、20年間の場合は元本割れの確率が高まってしまう。若い人のほうが、長期に渡って運用できるので、リスクが高い、つまりリターンの高い運用が可能になるということだ。

 一方で、単純にリターンを追求するのではなく、長期に継続するために、複数の資産を組み合わせることが重要だとも説く。ロボアドバイザーサービスでは、複数の資産を組み合わせて投資できる仕組みが特徴の一つだ。

 「20年間株は伸びると信じて、その間の値動きは見ません、という人であればすべて株でもいいかもしれない。しかし、値動きにドキドキしてしまう人が、株が多いと、値動きを見ていられない。やめてしまうのが最悪のケース。運用はちゃんと長期に続けられることが大事。続けられないのであれば、そのリスクは取らないほうがいい」(牛山氏)

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最終更新:7/18(木) 15:02
ITmedia ビジネスオンライン

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