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車載Linuxはインフォテインメント以外にも拡大、自動運転と機能安全に焦点

7/18(木) 6:25配信

MONOist

 Linuxベースの車載情報機器関連のオープンソースプロジェクトAutomotive Grade Linux(AGL)は開発者向けイベント「Automotive Linux Summit」(2019年7月17~19日、虎ノ門ヒルズフォーラム)を開催。基調講演では、Linux FoundationでAGL担当エグゼクティブ ディレクターを務めるDan Cauchy氏が、AGLの現状や、インフォテインメントシステム以外の取り組みなど今後の方針について説明した。

 AGLの2019年の活動は消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2019」からスタート。過去最大のブースを構えた。トヨタ自動車はAGLベースのインフォテインメントシステムを採用した「RAV4」を持ち込み、AGLとAmazon(アマゾン)の音声アシスタント「Alexa」が連携する様子を実演した。2020年のCESではさらに広いブースを構える計画で、AGLブース内に出展する企業を募集している。

 2019年に入ってから、加盟する自動車メーカーも増えた。Hyundai Motor(現代自動車)の他、Volkswagen(VW)がグループの乗用車、商用車ブランドを連れて新たに加わった。現在加盟する自動車メーカーはトヨタ自動車、ホンダ、マツダ、SUBARU(スバル)、スズキ、三菱自動車、Mercedes-Benz(メルセデスベンツ)、VWグループ、現代自動車という顔ぶれ。Cauchy氏は「これらの自動車メーカーによるグローバルでの出荷台数は50%を占める。AGLが世界で販売される50%のクルマに入る時代が見えてきたという事で、プロジェクトにとっての勝利である」と語った。

 他の業種も含めると、メンバー企業は146社に上る。Cauchy氏は、自動車メーカーやインフォテインメントシステムを手掛けるサプライヤー以外だけでなく、さまざまな企業がAGLのエコシステムの一員であることを強調した。

 その例として、Adobe(アドビ)やアマゾンを挙げた。「アドビが参加しているのは、クルマにPDFを乗せるためではない。データアナリティクスのためだ。クルマもIoT(モノのインターネット)のエンドポイントの1つであり、どこに行き何をしたかといったデータには価値があるため、アナリティクスの対象になっている。また、クラウドもコネクテッドカーの一部であり、アマゾンはアレクサをAGLにポートしている。AWSとAGLをつなげることに取り組んでいる」(Cauchy氏)。

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最終更新:7/18(木) 6:25
MONOist

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