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血液数滴で食道がん96%を見つけた がんセンターが「マイクロRNA」検査法の精度を確認

7/18(木) 19:54配信

サイエンスポータル

 血液中にある微小な生体分子「マイクロRNA」を調べてがんの有無を判別する新検査法で食道がん患者の96%を見つけることができたと、国立がん研究センターの研究グループがこのほど発表した。同センターは、13種類のがんを対象にマイクロRNAでがんの有無を診断する画期的な手法をすでに考案し、この新検査法の実用化を目指してがんの部位ごとに研究を進めている。今回の成果は食道がんでの実用化にめどが立ったことを示した。実用化されれば、現在人間ドックなどに導入されている「腫瘍マーカー」よりも発見率が高い「診断マーカー」としての活用が期待できる。

 研究グループは国立がん研究センターの中央病院をはじめ、センターに所属するさまざまな臨床、研究部門のメンバーで構成されている。研究グループは、一般の細胞だけでなくがん細胞からも血中に分泌されるマイクロRNAに着目。がんの種類により、それぞれのがんに特有な種類のマイクロRNAが血液中に分泌されることを突き止め、マイクロRNAの種類や分泌量の変化を調べて高い確率でがんができているかどうかを判別する検査手法を考案している(体液中マイクロRNA測定技術基盤開発プロジェクト)。検査に必要な血液はわずか1~数滴という。実用化に向けた研究対象のがんは胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓(すいぞう)がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱(ぼうこう)がん、乳がん、肉腫、神経膠腫(こうしゅ)という日本人に多い13種類だ。

 研究グループは今回、食道がんを対象に研究した。食道がん患者566人とがんを持たない4965人を合わせた計5531人の血液を使って、食道がんに特徴的なマイクロRNAを調べた。その結果、がんの有無の判定に使える6種類を特定し、これらの分泌量などを調べる新検査法によって96%の食道がん患者を発見できることを確認した。早期がんの「ステージ1」から進行がんの「ステージ4」まで、いずれの進行度でも95~100%という高い確率で患者を診断できたという。

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最終更新:7/18(木) 19:58
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