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優しくできない自分が嫌...否定はNG!親の介護との正しい向き合い方

7/18(木) 8:20配信

テレ東プラス

今回「テレ東プラス」に寄せられたのは、認知症になった家族との関わり方についてのお悩みです。早速、同番組のレギュラー・姫野友美医師に相談してみましょう!

栄養状態を整えれば、認知機能が改善することも

Q:40代の主婦です。2年ほど前から70代後半の母に認知症の症状が出始めました。まだ身の回りのことは自分でできるのですが、食事や掃除などは近くに住む私が毎日様子を見に行っています。最近はこちらの都合に関係なく呼び出されたり、何度も同じことを聞かれたりでイライラが募り、母に怒鳴ってしまうことが増えました。その度に “なぜもっと優しくできないのだろう“ と自己嫌悪に陥ります。母との上手な接し方、介護のストレス解消法など教えてください。

―― 認知症の症状があると、介護する側も大変なことが多くなりますね。

「認知症が疑われるときは身体的なケアをきちんとすることがとても大切。例えば、記憶力の低下や、無気力や無用心、抑うつ症状が見られるときは、その背後に甲状腺機能低下症や、貧血や鉄欠乏が潜んでいるケースもあります。

甲状腺機能低下症はホルモンの分泌不足が原因で起こりますが、ボーッとして受け答えが悪くなるといった症状が出ることも。また、鉄や亜鉛などのミネラル不足や、ビタミンB12や葉酸が欠乏すると脳の機能落ちることもあります。

さらに、蛋白質が不足すると記憶力が低下することも知られています。認知症を治療する医師の中には、まずはこうした身体的ケアをきちんとすることを前面に出している方も多いですね」

―― 栄養状態は、どれくらい認知機能に影響するのでしょうか。

「栄養状態を整えるだけで、認知機能が改善する高齢者は想像以上に多いですね。高齢になると噛む能力が落ちたり、唾液の分泌が低下してしまい、口が乾いて物が飲み込みにくくなります。さらに、胃酸の分泌が減って消化できない、腸の粘膜が弱ると、腸内環境も悪くなり栄養を吸収しにくい、という状態になります。本人はきちんと食事をしているつもりでも、消化・吸収する機能が落ちていて、しっかりと栄養がとれていないこともあります。

最近では、オーラルフレイルといって、口内環境が悪くなると身体的・精神的フレイル(加齢によって心や体が弱くなった状態)になりやすいことがわかってきました。面倒になって歯磨きをしなくなると、歯周病や虫歯になり、それが脳の機能を低下させることになります。ですから栄養だけでなく、口の中や入れ歯などのケアはとても大事なのです」

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最終更新:7/18(木) 8:20
テレ東プラス

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